ブログ ジェイムス・ハーデン ドローファウル

Published on 4月 13th, 2017 | by Tunaパスタ

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ハーデンは3Pのドローファウル数がどのチームよりも多い

ヒューストン・ロケッツのジェイムス・ハーデンは、ディフェンダーをファウルに誘い込むのが誰よりも上手い。予測不可能な動きで相手に手を出させてフリースローを稼ぎ、効率良く得点を積み上げる。あからさまにファウルコールを狙いにいくようなプレイを好まないファンもいるが、ドローファウルは立派な武器の一つであり、ハーデンをNBAで最もガードするのが難しい選手の一人としている要素の一つだ。

ドライブで上手く体をぶつけたり、ポンプフェイクで浮かせてコンタクトを作りだしたりと、審判に笛を吹かせる方法は様々だが、ハーデンはスター選手たちの中でも、特にスリーポイントのシューティングファウルを引き出すスキルに抜きん出ている。

<以下、米スポーツブログ『FiveThirtyEight』の記事より>

今季ハーデンの3Pドローファウル数は、71試合を終えた時点で108回。2位のルー・ウィリアムズ(50回)に倍以上の差をつけるリーグダントツの首位だ(※3月21日時点でのデータ)。

▼2016-17シーズンの3Pドローファウル数

3PA ドローファウル
ジェイムス・ハーデン 647 108回
ルー・ウィリアムズ 392 50回
カイル・ラウリー 444 30回
デイミアン・リラード 484 25回
ゴラン・ドラギッチ 248 24回
ケンバ・ウォーカー 502 24回
ニコラス・バトゥーム 347 24回

※3月21日時点でのデータ

3Pアテンプト647回に対して108回のドローファウルなので、ドローファウルの割合は16.7%。BigDataBallのデータによれば、選手がスリーの際にファウルを受ける割合は、ハーデンの数字を除いた場合に、リーグ平均でハーデンの約10分の1にあたる1.6%だという。

1シーズンの3Pドローファウル数が108回というのはとんでもない数字で、たった1人の選手がロケッツ以外のすべてのチームを上回っている。

選手/チーム ドローファウル数
1 ジェイムス・ハーデン 108回
2 レイカーズ 73回
3 ホーネッツ 68回
4 ラプターズ 52回
5 ペイサーズ 51回
6 ブレイザーズ 41回

※3月21日時点でのデータ

ハーデンが3Pファウルをドローする主なパターンは、ジャマール・クロフォードのように空中や着地の際に足元でコンタクトを狙ったりするのではなく、ピック&ロールでディフェンダーが手を伸ばした瞬間。スクリーンをオーバーする際に少しでもハンドチェックしようものなら、ハーデンはその瞬間を見逃さない。

シュートに持っていくタイミングが絶妙で、バスケットボールIQが極めて高いレブロン・ジェイムスのような選手すらも、この技に引っかかってしまう。

3Pのドローファウルは極めて効果的な武器だ。笛を吹かれたディフェンダーはフラストレーションが溜まり、集中力を失う。試合の流れを大きく変えるプレイになることも珍しくない。ハーデンは非常に優秀なシューターなので、ディフェンダーは距離を詰めてフィジカルに守る必要があるが、このテクニックがそれをさらに難しくしている。

ただこのプレイはギャンブル性が高いのも事実で、ファウルがコールされないと、相手の速攻に繋がる悲惨な形に終わる場合が多い。

プレーオフでは審判の笛がタイトになり、よりフィジカルなプレイが許される傾向にある。その中で、ハーデンのドローファウル・テクニックがレギュラーシーズンのように効果を発揮できるかどうかは、ロケッツにとってプレーオフでの成功を左右する鍵の一つになるかもしれない。

Image by Keith Allison

参考記事:「FiveThirtyEight

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About the Author

いつもたくさんのコメントをありがとうございます。最近、返信が遅くなっており、申し訳ありません…



  • YusukeIndia

    これは面白い分析ですね!
    確かによく見るハーデンのプレイスタイルの一つですが、まさかその数が1人で他NBAチームよりもダントツに多かったなんて!

    うーん… 立派な戦術の一つなんでしょうが、個人的にはあんまり好きじゃないですかね… (>_<)

    • ハーデンのドローファウルが嫌いな人は結構多いですね。ジェフ・ヴァン・ガンディさんも「あれはバスケじゃない」といつもキレています。
      個人的には、賢いプレイだなと思って観ていますが、応援しているチームとの対戦でやられるとすごく腹が立ちます笑

  • 36s

    一人でここまでドローファウルもらえるなんて凄いですね。
    技術的にも物凄いことだと思います。
    ハック・ア・シャックみたいに敬意を称してハーデンの名前で
    愛称できないかな。

  • Toshiro Nomura

    ここ10年くらいでNBA選手のシュートスキルの向上は著しく、3Pラインの遙か外側からもバンバン3Pを決められるようになってきました。そのため3Pラインの内側で決める2点のジャンプシュートの価値が相対的に下がってしまい、ロケッツのように3P一辺倒の戦略を取るチームがリーグを席巻しています。
    2点のジャンプショットより、ちょっと距離が長いだけで3点を取れる今のルールは時代に合わなくなってきている気がします。3P一辺倒の試合は見ていてつまらないですし。
    3Pラインを後に下げるという案も出ていますが、むしろ反則の取り方を変えた方がいい気がします。多少の接触はファウル扱いしないとか、3PのファウルでもFTは2本とか・・・

  • くりあたま

    シリンダーが関係ありそうですね
    ディフェンダーがスクリーンを回避できているなら吹かれなさそうで
    スクリーンにかかってしまって自分のシリンダーの外に手を出した時は吹かれてそうです

  • brad@LA

    ここ10年くらいでNBA選手のシュートスキルの向上は著しく、3Pラインの遙か外側からもバンバン3Pを決められるようになってきました。そのため3Pラインの内側で決める2点のジャンプシュートの価値が相対的に下がってしまい、ロケッツやGSWのように3P重視の戦略を取るチームがリーグを席巻しています。
    2点のジャンプショットより、ちょっと距離が長いだけで3点を取れる今のルールは時代に合わなくなってきている気がします。3P一辺倒の試合は見ていてつまらないですし。
    3Pラインを後に下げるという案も出ていますが、むしろ反則の取り方を変えた方がいい気がします。多少の接触はファウル扱いしないとか、3PのファウルでもFTは2本とか・・・勝手な意見ですけど。
    一方、ハーフコートからのショットは4点あげてもいいです~ ;^_^A

  • ケンタブー

    ハーデンは非常にクレバーな選手ですね。
    ゴール下のステップは言わずもがな、こういった場面でも貪欲に勝利をもぎ取りに行くところはさすがプロですね。
    ただターンオーバーした後のジェスチャーは、やはり好きになれない…。
    フロップやドローは勝利のため、と大義名分あるので理解はできます。自分で倒れた方が受け身も取れて安全だという見方も取れますし。
    不貞腐れてボールを追わず、プレーを放棄するのは彼に問わず残念です。
    会場やテレビの前のファン、バスケットを愛してる子供達のためにルーズボールやターンオーバーほど必死にプレーしてほしい!

    今後改めるか、このままのスタンスで優勝を成し遂げ私を黙らせてくれるのか…。
    シーズンも終わりいよいよプレイオフ。楽しみです。

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