ブログ NBAエリートガード入門

Published on 1月 5th, 2015 | by Tunaパスタ

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NBAエリートガード入門 by C.J.マッカラム

足の怪我により、ルーキーシーズンの大部分を欠場したポートランド・トレイルブレイザーズのC.J.マッカラム。実戦経験はあまり積めなかったものの、サイドラインの特等席から毎日のようにプレイヤーたちを観察し、多くのことを学んだそうだ。

「フロアに立つとアドレナリンが体を駆け巡り、プレーに夢中になってしまう。だけどベンチから試合を観察すれば、あらゆることを学習できる」

マッカラムはそう語る。どの選手がどの位置からのシュートを好むのか、各チームのピック&ロールの守り方はどうか、どのビッグマンがスクリーンをかわすのが上手いのか…。

今回取り上げるのは、マッカラムがゲーム観察から得た知識をまとめあげ、米スポーツコラム「The Players Tribune」に寄稿したNBAエリートガード4選手のスカウティング・レポート。テレビのスクリーンを通してだとなかなか見えてこない、現役選手ならではの視点からスタープレーヤーたちの分析がなされていて非常に面白い。

<以下、The Players Tribuneの記事「Elite Guards 101」を抄訳>


1.クリス・ポール


クリスのクセについては前からいくつか知っていた。大学時代に彼のポイントガードキャンプに参加したことがあるからね。クリスはボールスクリーンを抜けてから、右手に切り返すのが好きなんだ。

 

それからCP3はサイドドリブル・ヘジテーションからのシュートもよくやる。彼ならではのスキルだ。シュートを打つためのスペースをさりげなく作り出しているだろ?

 

続いてディフェンス。トランジションやピック&ロールの守りで相手を後ろから追いかける際、ポールはリーチしない側の体をポンポンとタップしてくるんだ。

そうだな、例えば君が右手でドリブルしている時に、ポールが後ろから追いかけてきたとしよう。そうすると彼は君の左腰、もしくは左足を軽く2回叩いてくる。すると君はポールが左側にいると思わされてしまう。そこで右手にリーチしてくるんだ。

とにかく彼は巧みなトリックをいくつも持っているよ。


2.ステファン・カリー


カリーはタフな選手だ。アンダーハンドのスクープショットからフローター、そして得意のトランジション・スリーポイントまで、あらゆる武器を持ち合わせている。

FIBAトーナメントの試合で思ったんだけど、カリーのショットフェイク→サイドドリブルからのシュートは、俺がこれまでに目撃したなかで最高レベルだよ。当然ながらシューターとしての実績があってこそだ。

カリーは左にドライブする際、前置きとして右から左へのクロスオーバーを入れる傾向がある。そこからアンダーハンドのスクープショットやフローターなど、いろいろなタイプのフィニッシュに繋げる。セルジ・イバカに対して使ったこのフローターのクレイジーな放物線を見てほしい。

 

他にもカリーは数々のドリブルムーブを持っている。プルアップ・ジャンパーに必要なスペースを作り出すための技だ。カリーのゲームはすごく多彩なので、そのすべてを取り上げるのはとても難しい。彼のシュート成功/失敗例を分析し始めると、頭がおかしくなるよ。

カリーは最高に難易度の高いショットを何本も沈めてきた。このレフトハンドのスクープショットが良い例だ。

 


3.トニー・パーカー


ミドルレンジのマスター。去年は彼を見る機会がたくさんあった。パーカーは必ず右手でレイアップをフィニッシュするんだ。ゴール下で左手は一切使わない。

 

トニーは、リストリクティッド・エリア周辺でフローターを効果的に使える選手の一人だ。スパーズは「コンティニュイティオフェンス」をたくさん使用する。そのスタイルでは、ボールハンドラーはパス or シュートの決断をほんの一瞬で下さなければならない。でもパーカーにはもう少しゆとりがあるかな。彼はボールスクリーンを拒否して、ワンドリブルからプルアップに持っていくのが好きなんだ。左に攻めるときは特にね。

パーカーはNBAで最もクイックな選手の一人でもある。若手のプレーヤーとしては、彼にタッチすることはできない。触れればファウルを取られてしまうからだよ。判定の難しいプレーの場合は、十中八九でオールスターが有利なコールを得るからね。

またパーカーは、1度ボールを手放してから、ベースラインのトリプルスクリーンを利用してフリーになるオフ・ザ・ボールでの動きが最高に上手いガードだ。それでディフェンスをかき乱して、いいポジションでボールを受け取っている。

それからパーカーはスピンムーブが大好きだね。特にトランジションでよくやっている。

 


4.ジェイムス・ハーデン


ハーデンは必ず左から攻める。彼が右手でレイアップをやったのは、この3年間で1度しか見ていない気がするよ。たとえ右に攻めても、左手に戻している。

ハーデンは体を使うのが極めて巧みな選手だ。驚異的なアイソレーション・プレーヤー、ピック&ロールのシチュエーションでリーグのベスト・ツーガードといっても間違いない。ハーデンはレッグスルーのステップバックを完全にマスターしているよ。ハイライト映像を見れば、彼がその技を使って何人かの選手をつぶしているのがわかる。

それからハーデンは、体をぶつけてファウルをもらうことに関しても達人級。フロッピングすれすれだと考えられる場合もあるけど、とにかく彼はフリースローラインに立つ手段を熟知したベテランなんだ。

 

ズームインしてみよう!このスムーズなレッグスルーを見てほしい。

 

※   ※   ※

パート2に続く(またいずれ…)

ソース:「The Players Tribune

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いつもたくさんのコメントをありがとうございます。最近、返信が遅くなっており、申し訳ありません…



  • くりあたま

    よく見てるなーと思うと同時に、NBAの一流選手でも両手をバランスよく使わない(使えない?)選手もいるんだなあと、思いました。
    私なんかはゴール下でついつい右手に頼ってしまって、先輩とかに「左手もしっかり使え」と言われてしまいます。

    • CP3のディフェンスなんかは、実際に対峙した選手でなければ絶対に分からないトリックですね。今度クリッパーズの試合を見るときは注目してみたいと思います。

      利き腕じゃない手でフィニッシュするのは確かに難しいですね。私も左をずいぶんと練習したつもりですが、実戦ではまったく使えずです。練習のレイアップなんかだと上手くいくんですが…。

      そういえばピストンズのブランドン・ジェニングスもまったく右を使いませんね。ピック&ロールでも左サイドのスクリーンからは鋭くバスケットを攻めていますが、右の場合はスリーポイントライン当たりで無駄なドリブルを突いてから、難しいロングレンジを打つことが多いような印象です。

  • 36s

    4選手とも良く観る選手ですが、知らないこといっぱいありました汗
    CP3のサイドドリブル・ヘジテーションは昔挑戦してたんですがめちゃめちゃ難しかったな。

    パート2期待しています!!

    • ヘジテーションは緩急のつけ方が難しいですよね。

      パート2もちょくちょくやって、近いうちにアップしたいと思っています!

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