ブログ ウォリアーズ ラプターズ

Published on 1月 15th, 2018 | by Tunaパスタ

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ウォリアーズがラプターズの猛反撃を耐え抜きアウェイ12連勝

現地13日にエア・カナダ・センターで行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ対トロント・ラプターズ戦は、ラプターズが前半終了時の大量得点差から王者相手に奇跡的なカムバックを展開するも、惜しくも逆転ならず。

ウォリアーズが127-125で逃げ切り、ラプターズに今季ホーム3敗目を与えた。

▼ウォリアーズの前半スタッツ

この日の試合は、ウォリアーズが前半に81得点、22アシスト、1ターンオーバーという圧巻のパフォーマンスで序盤から主導権を握り、ハーフタイムで27点リードを奪取。この時点ですでに勝負ありかと思われたが、ラプターズは第3Qにフリースローでじわじわと追い上げ、最終ピリオド開始時で19点差まで巻き返すと、第4Q中盤からはフレッド・ヴァンブリートやパスカル・シアカムらセカンドユニットが大奮闘して14-0のランを仕掛け、一気に接戦に持ち込む。

▼バランチュナスが見事なポストムーブ

僅差で迎えた第4Q残り5分からのクラッチタイムは、両チームとも高確率でショットを決める点の取り合いとなり、残り時間1分3秒にデマー・デローザンがオフェンスリバウンドからフローターをねじ込み、123-122の1点差。

続いてステフィン・カリーがフリースローを連続で失敗したため、ラプターズはリードを奪うチャンスを手にするが、2 for 1を狙ったためか少しショットを焦り、逆転弾をものにできず、最後はケビン・デュラントがカリーとのピック&ポップから残り21秒でジャンプショットを沈め、ウォリアーズの勝利を決めた。

▼カリーとKDのピック&ロールでとどめ

カリーとKDのピック&ロール

カリーとデュラントのピック&ロールをガードするのは極めて難しい。スクリーンをアンダーすればカリーにシュートスペースを与えてしまうし、カリーにトラップを仕掛ければデュラントが完全にノーマークだ。かといってスイッチすれば、3Pラインでカリーvsビッグ、あるいはエルボーでデュラントvsスモールといった致命的なミスマッチが生じてしまう。ラプターズはビッグがヘッジしてカリーの動きを止めて対応しようとしたが、デュラントへのリカバーが少し遅れてしまい、オープンショットを打たれる形となった。

リーグ屈指のスコアラー2人による破壊力抜群のコンビプレイだが、スティーブ・カーHCは滅多にカリーとKDのピック&ロールをコールしない。昨季と今季を含めて、レギュラーシーズンではほとんど見られず、唯一多用していた試合は、ウォリアーズの優勝を決めた2017年ファイナルの第5戦だ。

カーHCがあくまで最優先するのは、全員がボールを触りながら常にカットやスクリーンで動き回るウォリアーズ流のチームバスケ。カリーとKDのピック&ロールに頼るのは、プレイオフのシリーズで相手チームの守備に対応力がついてきた場合、もしくはこの日のラプターズ戦終盤のようにモーションオフェンスがまったく機能しなくなった時くらいだろう。

カーHCは試合後、記者から「どうしてもっと頻繁にステフとKDのピック&ロールを使わないのか?」と尋ねられた際に、次のように回答:

「ピック&ロールを繰り返し使うとゲームのテンポが停滞してしまう。試合を通してそのプレイばかりだと、他の選手たちがオフェンスに参加できない。ゲームの終盤では使うこともある。君たちは、我々がすべてのポゼッションでステフとKDのピック&ロールをやるべきだと思っているようだがね。ただそうすると、他の3人が突っ立っているだけで役に立たなくなってしまう」
– スティーブ・カー

またカーHCは、昨年6月に出演したESPNのポッドキャスト番組「The Lowe Post」でも、ピック&ロールオフェンスについてこう語っている:

「ステフとKDのピック&ロールを軸にしながら、シーズンを通してオープンショットを作り出すことは可能だ。それは理解している。だが我々のチーム構成を考えれば話は別。もし我々がクリーブランド・キャバリアーズのようなチーム構成だったなら理にかなっている。カイル・コーバーやケビン・ラブ、チャニング・フライのようなスリーポイントシューターが豊富で、常にフロアスペースを確保できているからだ。一方で、ウォリアーズには(カリーやKDの他にも)プレイメイカーがたくさんいる。ドレイモンド・グリーンにアンドレ・イグダーラ、ショーン・リビングストン…。私は彼らにプレイを指揮させたい。彼らにボールを持たせたい」

「これはフィル・ジャクソンとトライアングル・オフェンスから学んだことだ。フロアにいる全員がオフェンスに参加すれば、全員がボールに触れながら、カットし、スクリーンをし合えば、そこから魔法が生まれる。特別な何かが生まれ、選手たちは全員が主役のような気持ちになれる。そうすれば自然と守備も良くなる。私がヘッドコーチとして大切にしているのは、我々のスタイルを貫くことだ」
– スティーブ・カー

ロードゲームでの連勝記録を12に伸ばしたウォリアーズ(35勝9敗)は、クレイ・トンプソンが26得点、デュラントが25得点、カリーが24得点をマーク。カイル・ラウリー不在の中、王者相手に善戦したラプターズ(29勝12敗)は、デマー・デローザンがゲームハイの42得点を獲得した。

▼デローザン

ボックススコア:「NBA

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いつもたくさんのコメントをありがとうございます。最近、返信が遅くなっており、申し訳ありません…



  • sweetK2

    エア・カナダセンターのファンは温かいですね。あの応援は後半の追い上げを大きく後押ししたと思います。TOR、デローザンには今年こそレブロンを倒してもらいたいです(笑)

    それにしてもKDは恐ろしいですね。昨ファイナルでシリーズの行方を決定した3Pもそうでしたが、相手に行きかけた流れをぶった切るというか、勝負所に異常に強い…
    序盤はチーム力で圧倒、終盤は個の力で止めを刺せる。ちょっとこのGSWが先に4敗するのは想像できないですね。

  • YusukeIndia

    ラプターズのカムバックは見事だったけど、正直ウォリアーズに後半気の緩みがあったんからじゃないか、と思います。
    前半で81点は取り過ぎです 笑

    それにしても、ウォリアーズの詳しい戦術の記事内容に唸らされました。
    さすがコーチカーだし、さすがTunaさんだな、と

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