プレイオフ ウォリアーズ キャブス ファイナル第4戦

Published on 6月 12th, 2015 | by Tunaパスタ

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【ファイナル第4戦】オフェンスリズムを取り戻したウォリアーズが21点差の圧勝、シリーズ2勝2敗に

現地11日に行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ対クリーブランド・キャバリアーズのファイナル第4戦は、ようやく本来の強さを十分に発揮できたウォリアーズが103-82で完全勝利。今季ファイナル4試合目にして、初の二桁得点差決着に終わった。

シリーズ1勝2敗でのアウェイ戦と、勝利へのプレッシャーが重くのしかかる状況で第4戦に臨んだウォリアーズは、これまでのゲームプランに大きく修正を加え、ドレイモンド・グリーンをセンターに置くスモールラインアップでスタートする。

開始直後はキャブスのビッグにリバウンドを立て続けに奪われ苦戦し、わずか2分で7点差をつけられるも、スティーブ・カーHCはパニックに陥ることなく、同じユニットのまま試合を続行。タイムアウト明けの3連続フィールドゴールで勢いに乗り始めると、そこからアップテンポなオフェンスで得意の展開に持ち込み、前半に54得点を挙げて12点リードを奪い、主導権を握った。今季ファイナルで、ウォリアーズがリードしたまま折り返しを迎えたのは、この試合が初めてとなる。

▼第2Qには、レブロンがカメラに頭をぶつけて出血するアクシデントも

後半に入ると、キャブスはリズムを立て直して猛反撃を開始。ディフェンスを引き締めて、ウォリアーズにターンオーバーを誘発させながら、レブロン・ジェイムスやティモフェイ・モズコフらがインサイドから得点を重ね、第3Q残り30秒で3点差にまで迫った。

▼デラベドバからレブロンへアリウープ

しかしここから試合の流れが逆転。ウォリアーズは第4Q序盤にレブロンがベンチに下がった隙をついて、点差を再び二桁台に戻すと、その後も見事なパス回しのチームオフェンスでキャブスを圧倒する。

反対にキャブスはすでにガス欠をおこした様子で、第4Qは何をやっても上手くいかず。残り時間3分で19点ビハインドとなり、この時点で早々とスタメンをベンチに下げて勝利を諦めた。

Q1 Q2 Q3 Q4
GSW 31 23 22 27 103
CLE 24 18 28 12 82

カリーがプレーオフ得点の球団新記録

ウォリアーズは、ステファン・カリーが4本のスリーを成功させ、チームハイの22得点を獲得。今季プレーオフで通算532得点目をマークしたことになり、1967年のリック・バリーを追い越して、1ポストシーズン通算得点の球団新記録を樹立した。

▼カリー、ファイナル第4戦ハイライト

▼ウォリアーズのプレーオフ得点記録トップ5

プレーヤー シーズン 通算得点
ステファン・カリー 2015年 532
リック・バリー 1967年 521
リック・バリー 1975年 479
ウィルト・チェンバレン 1962年 420
ウィルト・チェンバレン 1964年 416

イグダーラがレブロンをアウトプレー

第4戦で今季初のスタメン出場を果たしたアンドレ・イグダーラは、自己シーズン最多となる22得点と8リバウンドをマークした。

ファーストブレイクのダンクやロングレンジシュートを要所で決める一方で、マッチアップしたレブロンに対して好ディフェンスを披露。攻守でウォリアーズの起爆剤となるオールラウンドな大活躍をみせた。

カーHCは試合後、「イグダーラは4試合を通して我々のベストプレーヤーだ」と称賛を送った。

ウォリアーズは他に、ドレイモンド・グリーンが15得点/7リバウンド/6アシストを記録。第3戦とは打って変わって、パスやドライブなどディシジョンメイキングに迷いがなくなり、本来のプレーを取り戻せていた印象だ。ピック&ロールからバスケットをアタックした際に、ファウルをもらえるようになったのも大きい。

前の試合に続き、再びローテーション入りしたデイビッド・リーは、15分の出場時間で9得点と5リバウンドを獲得。ショーン・リビングストンも7得点/8リバウンド/4アシストのオールラウンドゲームで勝利に貢献している。

第4戦のウォリアーズは、試合の大部分でスモールボールを展開したため、アンドリュー・ボーガットはわずか3分程度の出場のみ。役割が激減することとなったが、それについて不満は一切ないという。

「プライドなんて本当にどうでもいい。最後にチャンピョンリングを手にできれば、それがプライドになるから」
– アンドリュー・ボーガット

レブロンがようやく人間に戻った

ファイナル最初の3試合を通して平均41得点、12リバウンド、8.3アシストと、超人的なパフォーマンスを続けていたレブロン・ジェイムスだが、第4戦はやや精彩を欠いた。

特に終盤は疲労もあったのか、自らアイソレーションで積極的に攻める回数が減り、第4Qを0得点に抑えられている。最終的に、フィールドゴール成功数22本中7本の20得点、12リバウンド、8アシストに終わった。十分凄い数字ではあるが…。

これまでレブロンに対して、ほとんどダブルチームに行かなかったウォリアーズだが、この日は注意深く状況を判断しながらウィングやベースラインでトラップを仕掛ける場面が度々見られた。

モズコフはキャリアハイ

キャブスは、ウォリアーズのスモールラインアップに対して、ティモフェイ・モズコフとトリスタン・トンプソンのビッグマンコンビが大奮闘した。

モズゴフは16本中9本のFG成功で、キャリア最多の28得点、10リバウンドのダブルダブルを記録。12本中10本の高確率でフリースローを沈めた他、6本のオフェンスリバウンドを獲得している。

試合後、ウォリアーズのグリーンは、モズコフのパフォーマンスについて、「リーグで最も過小評価されている選手だと思う」と敬意を表すコメントを残している。

ミドル~ロングレンジに大苦戦

キャブスのフロントコート陣が活躍する反面、ガード陣はまったくリズムをつかめなかった。デラベドバ、J.R.スミス、イマン・シャンパートの3選手の合計で、FG成功率が2割(35本中7本)の19得点。ノーマークのオープンショットもことごとく外れる結果となった。

第4戦のキャブスは、チーム全体のフィールドゴール成功率が33%(88本中29本)、3P成功率が14.8%(27本中4本)。ペイントエリア外シュートでは、今季ワーストとなる13.3%(45本中6本)を記録している。

▼キャブス、ファイナル第4戦ショットチャート

キャブス ファイナル第4戦ショットチャート

J.R.スミスは、ハンドルなしのセグウェイでスタジアム入り。

AP通信の記者によると、カーペットで転びそうになったらしい。

これでシリーズは2勝2敗と、ファンにとって嬉しい展開となった。ファイナル第5戦は、現地14日にウォリアーズの本拠地で行われる。

Screenshot via YouTube/NBA

ボックススコア:「NBA

 

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いつもたくさんのコメントをありがとうございます。最近、返信が遅くなっており、申し訳ありません…



  • 36s

    スモールラインナップが上手くはまってましたね。
    カーHC流石だなぁ。
    ただ、ジョスミが当たってたら接戦だった事を考えると
    このままGSWとは行かない気もします。
    CFからみれば最高に盛り上がってますね!!7ゲームまでいってほしいなぁ。

    • スモール戦略は見事当たりでしたね。最初はボコボコやられてどうなるかと思いましたが、スペースが広がって序盤からいい感じでシュートを打てていました。
      よく考えたら、モズゴフ&トンプソンがいるビッグライナップに、シーズン67勝を達成したフォーミュラを崩して、スタートから最高身長2.03cmのスモールユニットで挑んでいくというのはすごい事ですね。

      第7戦まで突入して欲しいですね!最終的にウォリアーズが勝つとは思いますが、この先のキャブスに第4戦ほどひどいシューティングは恐らくないでしょうし、レブロンもあと1試合は30~40得点超えの大暴れをする気がします。

  • 龍 辰巳

    おかげさまで首もほぼ治りました!

    前の試合は何と言ってもデリーでしたが、今日の試合は何と言ってもイグダーラでしたね。今日に限ってはカリーにも負けない名シューターでした。笑
    グリーンも久々にらしいプレーでしたね。リーは個人的に好きな選手なので、貢献しているのは嬉しいです。

    逆にキャブスは、スミスが大ブレーキ役となってしまいましたね。さすがに0-8ではふぉろーここまではデリー、ジョーンズ、そしてレブロンがその分まで点をとってきましたが、彼らも疲労がピークなはずですから、そろそろ爆発力を見せないとキャブスもここから勝つのは困難でしょう。レブロンやデリーの再びの活躍は大前提ですが、1本のシュートで流れが変わるのがプレーオフですから、本来のアウトサイドの核であるスミスはシリーズのキーマンと言えそうですね。

    • それは良かったです!

      イグダーラは素晴らしかったですね。レブロンを上手く守りつつ、トランジションでは誰よりも先に走ったりと、溢れんばかりのエネルギーを感じました。後、個人的にはリビングストンがすごく優秀だったなと思います。

      キャブスは外がまったく駄目でしたね。まさかスミス、シャンパート、デリー、ジョーンズの4人が同時に冷え切ってしまうとは。ノーマークでもとことん決まりませんでした。第4戦はそこがウォリアーズと対照的だった印象です。

      確かにスミスは重要な鍵ですね。レブロンがベンチに下がる時間帯、特に第4Q序盤は、オフェンスの軸になってチームを引っ張らないとです。第3,4戦とも、ここで大打撃を負わされていましたからね。

  • CAVS! GOGO!

    JRあなたセグウェイで来るって・・・・
    まあ、レブロンは仕方ない面もあったと思うな
    あと、モズコフ・トンプソンは良かった.
    でもHCの差が大きいなと思いました
    カーはうまくラインナップを変えたのに対し
    ブラットは負けがほぼ確定したのにレブロン等を下げない
    ただ、2日間空くと言うのはCAVSに有利だと思うので
    キング頑張ってくれ^_^
    あと、JR・・・・・

    • スミスがこの試合の後にセグウェイに乗って帰ったのか気になります。恐らく、そんなテンションではなかったと思いますが…。

      第3戦ではブラットHCが見事な指揮で翻弄していた印象ですが、この試合はカーHCが一枚上手でしたね。試合開始直後に7-0のランを食らったときのタイムアウトや、第2Q序盤でレブロンがフロアに戻った後にイグダーラを再投入するためだけに取った20秒タイムアウトなど、タイミングが絶妙でした。

      2日空くのはキャブスにとって大きいですね。NBA.comのデータによると、今季のキャブスは、レギュラーシーズンとプレーオフを含め、2日休み後の試合で15勝0敗を記録しているようです。

  • 風車

    レブロンのディフェンスに加えて欲しいところできっちり点を獲ってくれたりと、ほんと今シリーズはイグダラがMVP級の活躍を見せてますね
    カリーと並ぶほどの勝利のファクターになるなんて戦前には予想できませんでした

    シクサーズの頃からずっと好きな選手なのでぜひこのまま優勝してあわよくばFMVPに選ばれないかな~、なんて思ったりしています

    • イグダーラ、すごくいいですね。今季初のスタメン出場にも関わらず、期待以上の活躍をしてくるところなどはさすがです。キャブスの得点からファーストブレイクでダンクを決めるプレーなど最高でした。

      カリーがいるので、FMVPはちょっと難しいかもしれませんね。もし残り2~3試合で第4戦の活躍を維持できれば、ひょっとすると可能性があるかもしれませんが…。
      ただレブロンを1 on 1で効果的に守れるのはウォリアーズでイグダーラしかいない、というのがこの試合でより明確になった気がします。カーHCのローテーションがそれを物語っていました。

  • Mason P

    キャブズは相当疲労がたまってる感じがしますね。ガード陣の不調はそういうことなんじゃないかと思いました。キャブズはもう一駒仕事をこなすプレイヤーが欲しいところです。
    それにしてもカーHCはさすがです。本当になぜ今シーズンのHCOYじゃないのか不思議。第4戦は采配の勝利という感じでしょうか。試合後のインタビューではリーとイグダラの2人のアンセルフィッシュでひたむきな努力をする姿勢を褒めちぎってましたし、ボガットの起用に関してもfor the teamの精神が、選手も良く理解した上で徹底されているようですし、まさに人心掌握に長けた方なのだと思います。ポポビッチ・スクールの優等生ですね。

    • キャブスは特に第4Qにガス欠感がありましたね。ガードの不調の影響か、終盤にはデリー、レブロン、ジョーンズ、トンプソン、モズコフというよく分からないラインアップになっていた場面もありました。こういう時に、ラブやアービングの不在が大きく響いている感じです。

      カーHCはさすがですね。まさかイグダーラとボーガットを代えてくるとは。第4戦の先発は、恐らくファイナル史上最も身長の低いスタメンラインアップだったのではないでしょうか。
      第3戦では、モズコフにイグダーラをマークさせるというブラットHCの大胆さに驚きましたが、第4戦でカーHCはカリーとイグダーラのピック&ロールを使って、見事それを逆手に取っていました。

      今回のボーガットもそうですが、今季のデイビッド・リーなどオールスタークラスだった選手の出場時間を大幅に削って納得させられるのも、ヘッドコーチの手腕の一つですね。

  • コービーさん

    サイボーグは故障ですかね?

    • ちょっとした燃料切れでしょうか…

  • RAllen

    カーHCの手腕が輝いた試合でしたね。
    このままGSが連勝してシリーズが決まりそうな予感がします・・・。

    CAVSはJRの不調、チーム全体の疲労、選手層の薄さが敗因でしょうか。
    4Qは明らかにレブロンが機能していな&点差が広がりすぎたので、次戦を見越してレブロンを下げる&ミュラー等を投入してアウト再度攻撃に賭けるべきだったと思います。

    それにしても今シーズンのファイナルは面白いですね!

    • シリーズはどうなりますかね?もし第5戦がウォリアーズの圧勝に終われば、そのまま第6戦で決着となる気がします。ウォリアーズが第4戦でのゲームプラン修正でシリーズの流れを変えた、という点で、WCセミファイナルのグリズリーズ戦と似ているような。

      おっしゃる通り、キャブスはウィングプレーヤーの不調と疲労が敗因でしたね。何でも第4戦では、ノーマークシュートの成功数が29本中わずか6本だったみたいです。反対にウォリアーズは、45本中24本を決めました。これでは、フロントコート陣がどれだけ活躍しようとも絶対に勝てません。

      第5戦は、2日休み後のキャブスがどう出てくるのか楽しみです。

  • ふくさん

    カーの手腕とチームの力の差が出た
    試合でしたね。ブラットも、どうしても今日決めたかったと思うので、レブロンを多用したのは理解できますが、結果がでませんでしたね…
    cavsは誰か当たっいれば勝てたかもしれないので、JRなどにはgame5に期待ですね!!

    • 第3Qのキャブスは凄くいい感じだったんですけどね。第4Q序盤でレブロンがベンチに下がった時間帯にやられてしまいました。
      反対にカーHCは勝負所を心得ていたのか、後半は勝利確定のガベージタイムになるまで、カリーを1度も下げませんでした。

      第5戦はキャブスがどう立て直してくるのか楽しみです。

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