ブレイザーズ、プラムリー放出してヌルキッチとドラフト指名権獲得
現地12日、ポートランド・トレイルブレイザーズがデンバー・ナゲッツとのトレードで合意に達した。『The Vertical』のAdrian Wojnarowski記者が報じている。
報道によると、ブレイザーズは先発センターのメイソン・プラムリーと2018年ドラフト2巡目指名権を放出。その見返りに、ナゲッツからセンターのユスフ・ヌルキッチと2017年ドラフト1巡目指名権(上位5位プロテクト)を獲得するという。
ヌルキッチはゴール下のオフェンスに強いパワータイプのビッグマンで、今季45試合で8.0得点、5.8リバウンドを平均。プラムリーはプレイメーキングに長けたオールラウンドなセンターで、今季は54試合の先発出場で平均11.1得点、8.0リバウンド、4.0アシストを記録している。プレーオフの最後の椅子を争う8位と9位のチーム同士がトレードに応じるというのは少し珍しい気もするが、今回のトレードは両者にとってWin-Winだったと言えるかもしれない。
オフシーズンにC.J.マッカラムやエバン・ターナーをはじめ複数の選手と長期契約を結んだブレイザーズはキャップスペースに余裕がなく、もし来夏で制限付きFAとなるプラムリーと再契約するのであれば、多額のラグジュアリー・タックスを避けられないという状況に立たされていた。そこでドラフト1巡目+バックアップセンターを獲得できたのはかなり大きい。ブレイザーズはキャブスの1巡目指名権も保有しており、これで豊作とされる2017年ドラフト1巡目に3枠を手に入れたことになる。
一方で、4年ぶりのプレーオフ進出を目指すナゲッツにとっても、プラムリー獲得はロスターのアップグレードになるだろう。ヌルキッチも能力の高いセンターではあるが、ニコラ・ヨキッチの先発ポジションが固定され、ベンチ出場となってからはあまりいいプレイができておらず、ナゲッツもヌルキッチの扱いに困っていた印象だ。
ナゲッツの課題は、ビッグマンのローテーションをどのように組むか、そして今夏のFAでプラムリーを引き留められるか。ヨキッチとプラムリーのフロアシェアが可能なら、パスヘビーな面白いバスケが見られるかもしれない。
なおブレイザーズのデイミアン・リラードは、今回の突然のトレードに少なからずショックを受けたようだ。
「メイス(プラムリー)は僕にとって兄弟のような存在。オン/オフでとても仲が良かった。だから彼がいなくなるのは辛い。寂しくなるよ」
– デイミアン・リラード
参考記事:「Yahoo Sports」