ステフィン・カリーが通算スリー成功数でNBA新記録樹立
ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーが“NBA史上最高のスリーポイントシューター”としての地位を揺ぎ無いものとした。
現地2021年12月14日、カリーはマディソン・スクエア・ガーデンで行われたニューヨーク・ニックスとの試合で5本の3ポイントショットを決めて22得点をマークし、ウォリアーズを105-96での勝利に牽引。キャリア通算スリー成功数でレイ・アレンを追い抜き、歴代首位に浮上した。
新記録樹立まであと2本という状態でニックスとの試合に臨んだカリー。ゲーム開始1分でさっそくアレンの記録に並ぶと、その約3分後にアンドリュー・ウィギンスのパスからキャッチ&シュートのスリーを沈めて、偉業を達成した。
▼記念すべき瞬間
新記録が樹立されると、ニックスは即座にタイムアウトをコール。カリーが歴史的瞬間をじっくり味わえるよう粋な計らいを演出し、MSGはベンチから観客まで総立ちの大歓声に包まれる。
なおTNTで中継された同日の試合では、スリー記録3位のレジー・ミラーがコメンテーターを担当。さらに2014年の引退から7年以上記録を保持していたアレンが、サイドラインから試合を観戦していた。
NBA史を代表するレジェンドシューター2人に見守られながら偉業を達成したカリー。敵地アリーナからの盛大な拍手に手を挙げて応えながら、家族やチームメイト、そしてアレンとハグで喜びを分かち合った。
▼NBAのキャリア通算スリー歴代ランキング
- ステフィン・カリー:2977本(789試合)
- レイ・アレン:2973本(1300試合)
- レジー・ミラー:2560本(1389試合)
- ジェイムス・ハーデン:2509本(903試合)
- カイル・コーバー:2450本(1232試合)
カリーの“史上最高シューター”たる真骨頂は、スリーを積み上げてきたペース。レイ・アレンが1300試合で2973本を成功させたのに対し、カリーはわずか789試合で記録を塗り替えた。現役選手の中で、今のカリーの記録(2977本)に届きそうなのは、ジェイムス・ハーデン(2509本)とデイミアン・リラード(2114本で歴代10位)くらいだろう。
なおカリーはキャリア通算スリーの他にも、1シーズンのスリー成功数やプレイオフの通算スリー成功数で歴代1位。まさにNBAオフェンスのあり方を変えた革命児だ。
▼カリーのキャリアベスト3P
NBAスターたちの反応
カリーがスリー新記録を樹立した直後、NBAの顔役であるレブロン・ジェームズが自身のTwitterを更新。「おめでとう、ブラザー」とカリーの偉業を祝福した。
「ダラスに到着してすぐにカリーが記録を塗り替える瞬間を見た。MSGでそれを達成できたというのが最高にドープだ。おめでとう!」
ニックス本拠地のマディソン・スクエア・ガーデンは、カーメロ・アンソニーの62得点(2014年)やレブロンの52得点/11アシスト(2009年)をはじめ、数々のスター選手たちがキャリアベストなパフォーマンスを発揮してきたNBAの聖地。カリーが初めて50得点超えを達成(2013年2月)した場所でもあり、カリーはMSGでの試合におけるキャリアスリー成功率で51.1%を記録中だ。
同日のSNSではレブロンの他にも、弟のセス・カリーをはじめ、多くのNBA選手たちからステフへの称賛のメッセージが届けられた。
・セス・カリー
「bang!名実ともにスリーの神になった」
・クリス・ポール
「歴史的瞬間。おめでとう」
・ドウェイン・ウェイド
「僕は歴史の目撃者になった。スリーの新記録樹立おめでとう」
・トレイ・ヤング
「クレイジーだ。まさにゲームチェンジャー!おめでとう」
・ハリソン・バーンズ
「史上最高のシューター。おめでとう」
・マリース・ハークレス
「MSGで新記録を樹立するなんて、まるで神話のよう。おめでとう」
・デアンドレ・ジョーダン
「おめでとうステフ!僕はあと2973本で君に追いつく。待ってろよ!」
ボックススコア:「NBA」