キャリアハイ祭りのヒート、OTでホークスを破りホーム無敗維持
現地10日、マイアミ・ヒートは本拠地アメリカン・エアラインズ・アリーナで行われた試合で合計4選手がそれぞれ自己最多スタッツを記録する大活躍を見せ、延長戦の末にアトランタ・ホークスを撃破。今季ホームでの成績を11-0敗とした。
第4Q残り59秒で6点ビハインドを背負う窮地に立たされたこの日のヒートは、そこから2本連続でスリーを成功させて同点。試合を延長戦に持ち込むと、OT開始から18連続得点で大爆発してホークスを一気に突き放す。
▼24-0のラン
キャリアハイ祭り
怒涛のランで勝利を呼び寄せたヒートは、ケンドリック・ナンが36得点、ダンカン・ロビンソンが34得点、バム・アデバヨが30得点を記録。それぞれがキャリアハイ得点だ。
ヒートの3選手が同じ試合で30得点以上をマークするのは、2011年3月ロケッツ戦でのレブロン・ジェイムス(33得点)、クリス・ボッシュ(31得点)、ドウェイン・ウェイド(30得点)に次いで、今回が球団史上2度目となる。
アデバヨは30得点に加えて、自己最多11アシスト、11リバウンドをマークし、キャリア初のトリプルダブルを達成。また34得点のロビンソンは、球団最多記録タイとなるスリー10本を成功させた。
▼ダンカン・ロビンソン
他には、ジミー・バトラーが20得点、18リバウンド、10アシストでシーズン3度目のトリプルダブルを記録。バトラーにとって18リバウンドはキャリア最多だ。NBAによると、同じ試合で2選手がトリプルダブルを達成するのはヒート史上初だという。
▼この日のヒートの記録をまとめると:
- ナン、ロビンソン、アデバヨが得点でキャリアハイ
- アデバヨが球団史上最年少でトリプルダブル
- ロビンソンが球団最多タイのスリー10本
- バトラーがリバウンドでキャリアハイ
- ナンとロビンソンが合計で70得点。ドラフト外選手の合計得点としては史上最多
- 球団史上初の同一試合トリプルダブル
これだけのキャリアハイを一度に叩き出したヒートだが、ベンチ得点では11-46でアウトスコアされたため、勝利にオーバータイムが必要となった。なおベンチ出場のデリック・ジョーンズJr.は、35分の出場で9得点、7リバウンドと目立った数字を残していないものの、トレイ・ヤングに対して素晴らしい守備を見せて勝利に大貢献している。
ビンスが通算1500試合目
この日の試合では、ビンス・カーターがキャリア通算1500試合目に出場。NBAでレギュラーシーズン1500試合の大台を突破した史上5人目の選手となった。
他の4人は、ロバート・パリッシュ(1611試合)、カリーム・アブドゥル・ジャバー(1560試合)、ダーク・ノビツキー(1522試合)、ジョン・ストックトン(1504試合)。カーターは現役ラストシーズンとなる今季中にストックトンとノビツキーを追い抜き、歴代3位に浮上するだろう。
ボックススコア:「NBA」