クリス・ポールがキャリア16年で初のNBAファイナル進出へ
フェニックス・サンズが現地6月30日、ステイプルズ・センターで行われたロサンゼルス・クリッパーズとのウェスト決勝第6戦に130-103で圧勝。シリーズを4勝2敗で制し、2021NBAファイナル進出を決めた。
サンズがファイナルまで進むのは、1993年以来28年ぶりとなる。
CP3!!
この日の試合では、クリス・ポールがプレイオフ自己最多タイの41得点、8アシスト、3スティール、0ターンオーバーを記録する大活躍。
特にサンズの7点リードで迎えた第3Q終盤からは、完全に試合をテイクオーバー。第3Q残り1分30秒から第4Q残り2分にかけての12分間では、たった1人でクリッパーズの得点を上回り(27-18)、チームを勝利に導いた。
苦節16年、ついにポールはキャリア初となるNBAファイナル進出を達成。試合後には、ホーネッツ時代の恩師でもあるサンズのモンティ・ウィリアムズHCと抱き合いながら喜びを分かち合った。
試合後にステイプルズ・センターで執り行われた2021ウェスト王者のトロフィー授与セレモニーでは、「ここLAで(ファイナル進出を)成し遂げられて嬉しい。今でもクリッパーズは僕のファミリーだ」と古巣ファンたちに向けて演説。
「クリッパーズにいた6年間、僕は全力を尽くした。僕らは精一杯戦った。ここにいるファン、そしてそこにいるビリー・クリスタル(俳優で長年のLACファン)、君たちは僕にとって家族のようなもの。だからこの場所で、僕が心から尊敬するチームを相手に(ファイナル進出を)成し遂げられたことが嬉しい。僕はこの先もずっとクリッパーズだ」
「16年間。手術にハードワーク、敗北、苦い敗北。16年でたくさん経験した。今夜だけは楽しみたいと思う」
歴代最高のポイントガードの1人に数えられながらも、プレイオフでは3勝1敗からのメルトダウン(2015年)や度重なる怪我、王朝ウォリアーズに阻まれ、ずっとカンファレンスの壁を超えられなかったポール。ロケッツからサンダーへとトレードされた2年前には、高額サラリーと年齢から「不良債権」扱いされることさえあった。
だがOKCとサンズでプレイしたここ2シーズンでは、オン/オフコートでチームリーダーとして存在感を発揮し、2年連続でのオールNBAチーム選出とポストシーズン出場を達成。そしてついにファイナルへの切符を手に入れた。
ポールのファイナル初進出を受け、長年にわたりウェスタンカンファレンスでしのぎを削り合ってきたステフィン・カリーとマヌ・ジノビリが祝福のメッセージを送っている。
▼ステフィン・カリー
「サンズ、ついにやったな。リスペクト。おめでとう。CP3にとっては長い16年間だった」
▼マヌ・ジノビリ
「CP!本当に凄い!素晴らしい選手でありコンペティターだ」
おめでとう、CP3!!
なおサンズは2021NBAファイナルで、ミルウォーキー・バックス/アトランタ・ホークスのイーストファイナル勝者と対戦。今年のファイナルの日程は、イースト決勝が第6戦で終了した場合は現地7月6日、第7戦に及んだ場合は8日に開幕する。
ボックススコア:「NBA」