ティム・ダンカンを愛すべき理由
他のNBAスーパースターたちのような派手さはないが、基本に忠実で努力家。試合にはありったけの情熱で臨むが、無駄口は叩かない。それでいて、白熱したプレーオフの試合であっても、接触プレーで対戦相手がフロアに倒れ込めば手を差し伸べ、立ち上がる手伝いをしたりもする。サンアントニオ・スパーズのティム・ダンカンは愛すべきプレーヤーだ。
先日、元ワシントン・ウィザーズのイータン・トーマスがダンカンに関する素敵なエピソードをシェアしていたので紹介したい。
以下、トーマスのFacebookページより:
「スパーズとの試合で、ポストプレーをした時の話だ。インサイドピボットからミドルに回り込んでジャンプフックを狙ったが、ダンカンにブロックされてしまった。それでディフェンスに戻ろうとしていると、ダンカンは俺に向かってこう言ったんだ、『悪くない動きだった。だがもう少し俺に体をぶつけてきたほうがいいな。そうすればファウルがもらえるか、もしくは俺にブロックされなくなるよ』ってね。それが挑発なのかどうかその時は判断が付かなかったから、とりあえず困惑した目で彼を見ながら『OK』って返事したんだ。それからしばらくして、また同じプレーをする機会があった。今度は体をぶつけてみたら、ブロックされなかったよ。シュートは外したけどね。するとダンカンはこっちを見ながら、『良くなった。その調子だ』って声をかけてきたんだ(笑)。彼はNBAで最もナイスな人間の一人で、歴代最高のパワーフォワードの一人さ。リスペクトだ」
試合中に敵にアドバイスを与えるって、一体どんな境地だ!?
ダンカンは今年の4月25日で、現役のままめでたく39歳の誕生日を迎えた。そこでダンカンをもっと好きになれる画像や動画、エピソードなどを集めてみた。
1.私服
2.ダンカンのプロフィール
以下、「Slam Duncan.com」(スラムダンカン・ドットコム!!)のQ&Aより:
Q:好きな色は?
A:黒
Q:ペットを飼うとしたら?
A:犬
Q:お気に入りの本は?
A:ジュラシック・パークがとても面白かった
Q:好きなアイスクリームの味は?
A:ゴールド・メダル・リボン味
Q:大学で取得した学位は?
A:心理学
Q:もし1つだけ願いが叶うとしたら何を選ぶ?
A:健康
Q:休みの日の楽しみは?
A:リラックスして、テレビゲーム
Q:ネットは好き?
A:イエス、オンラインでたくさんの時間を過ごしている
3.シニアにも親切
4.ポポビッチHCもリスペクト
ダンカンが歴代最高のパワーフォワードと称されるほどに成功できたのは、ある意味グレッグ・ポポビッチHCのおかげだ。同時にポポビッチHCも、歴代屈指のヘッドコーチとして名を残せたのはダンカンのおかげだと心得ている。
※San Antonio Express Newsより
「私は月に1度は家の中を歩き回り、妻にこう告げるんだ、『ティムに感謝しろ』」
– グレッグ・ポポビッチ
5.ワールドピースもリスペクト
若いころはとにかく血の気が盛んな問題児だったロン・アーテストだが、昔からダンカンには一目置いていた様子。まだ27歳だった2006年当時のワールドピースは、ダンカンについてこんなコメントを残している。
※ESPNより
「一度ケビン・ガーネットがダンカンにしつこくトラッシュトークしていたのを覚えている。ダンカンは何もしなかったな。リアクションさえしなかった。その代わりに無言でガーネットを叩きのめして、それからチャンピョンシップを勝ち取った。わかるよな?これぞギャングスタだ。感情をむき出しにしたり、相手の上からダンクを叩きこんだり、叫び声を上げて威勢を張ったり、そんなことは誰にでもできる。だけどダンカンは…、あの男はピンプだ」
– メタ・ワールドピース
6.ドレイモンド・グリーンもリスペクト
現リーグ屈指のトラッシュトーカーとして知られるドレイモンド・グリーンだが、パワーフォワードの中で唯一ダンカンにだけは生意気な口を利かないようにしているらしい。その理由は、半分が尊敬の念から、そしてもう半分は効果がないからだという。
※SIより
「ダンカンにトラッシュトークを仕掛けても、彼はいつものダンカン的な表情を浮かべながら、『ワオ、俺に言ってるのか!』って顔でこっちを見つめてくるだけなんだ」
– ドレイモンド・グリーン
7.トラッシュトークしてもこんな顔をされるだけ
8.でもファウルを取られるとこんな顔
9.ダンカンを怒らせるとこうなる
10.セクシーなアウトレット・パス
11.バンクショット
12.ベンチで笑っていただけで退場
13.髭の剃り方は提督から直々に教わった
14.抜群のユーモアセンス
15.クラッチ!!
16.18シーズン経ってもチームの大黒柱
今季プレーオフのダンカンは、チームで最年長の39歳ながら最多出場時間(平均36.2分)を記録している。リバウンド、スティール、ブロックではチーム1位。得点とアシストはチーム2位だ。しかもブレイク・グリフィン、デアンドレ・ジョーダンという10歳以上若いリーグトップクラスのビッグマンを相手に…。
17.ティム・ダンカン
Image by jmtimages/Flickr
ソース:「Facebook」