来季76ersロスター候補のダリオ・サリッチ、五輪予選トリノ大会でMVP受賞
現地9日にイタリアで行われた2016五輪最終予選のトリノ・ラウンド決勝は、オーバータイムに及ぶ大接戦の末、クロアチアがイタリアを84-78で破り、リオオリンピックへの出場権を獲得。クロアチア代表のダリオ・サリッチがトーナメントMVPに輝いた。
試合は、70-70で迎えたオーバータイム開始から、クロアチアが5-0のランを仕掛けて主導権を掌握。開催国のイタリアはすぐに1ゴール差に巻き返して粘りをみせるも、クロアチアはOT残り1分14秒にブルックリン・ネッツのボヤン・ボグダノヴィッチがとどめの一撃となるクラッチスリーをショットクロックギリギリで沈め、勝負を決めた。
▼トリノ・ラウンド決勝ハイライト
▼リオへの切符をゲット
クロアチアは、サリッチが18得点/13リバウンドのダブルダブルを獲得した他、ボグダノヴィッチがゲームハイの26得点をマーク。惜しくも優勝を逃したイタリアは、マルコ・ベリネリが18得点、ダニーロ・ガリナリが12得点/8リバウンド/4アシストと、NBA勢が奮闘した。
MVPを受賞したサリッチは試合後、来季にフィラデルフィア・76ersとしてNBAデビューすることを宣言。リポーターから移籍について尋ねられた際、「実家に帰って、それからシクサーズのためにUSAに向かう」とコメントし、「それはイエスかノーか?」と念を押されると、「イエスだ」とはっきり答えた。
サリッチは、2014年ドラフトでオーランド・マジックから全体12位指名を受け、トレードで76ersが権利を獲得。その後、2シーズンをトルコのアナドル・エフェスSKでプレーし、昨季はユーロリーグ24試合で11.7得点、5.8リバウンド、3P成功率40.3%を平均している。パワーやスピードはそれほどないが、シュートレンジが広くてパスやヘルプディフェンスに強く、トランジションでオフェンスの指揮もできるオールラウンドなパワーフォワードだ。
なお、同日に行われた五輪最終予選ベオグラードラウンドでは、セルビアがプエルトリコを下し優勝。現地10日のマニララウンド決勝では、フランスが83-74でカナダに勝利し、リオオリンピック出場を決めた。
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ボックススコア:「FIBA」