アイザイア・トーマス、ペリカンズと10日間契約でNBA復帰へ
元オールスターのアイザイア・トーマスが、ニューオリンズ・ペリカンズと10日契約を結んでNBAに戻ってくる模様。ESPNが報じている。
トーマス自身も現地4月2日、自身のTwitterでペリカンズとの契約のニュースをリツイートするなどしてリーグ復帰を報告。さらに、「みんなからの応援に感謝しているよ!」とファンへのメッセージを投稿した。
2011年ドラフト全体60位でNBA入りしたトーマスは、サイズによるハンデを跳ね除けてオールスターへと大出世。セルティックスに在籍していた2016-17シーズンには、28.9得点を平均してオールNBA2ndチームに選出され、絶対的エースとしてセルティックスをイーストファイナルへと導いた。
だがその年のプレイオフで股関節の怪我を悪化させたことにより、そこからキャリアが大失速。2017年オフシーズンにキャブスへとトレードされて以降は、短期間でチームを転々とするジャーニーマンとなり、今季は契約先を見つけられないままでいた。
▼ITのベストシーズン
トーマスが最後にNBA公式戦に出場したのは、1年以上前の2020年2月3日。NBAの外では、今年2月にUSA代表としてFIBAアメリカップ2022予選の2試合に出場し、14.0得点を平均している。
ESPNによると、トーマスはすでにニューオリンズ入りしており、PCR検査を受けるなどチームに参加するプロセスをクリアしているとのこと。現地3日中に契約が正式に成立する見込みで、早ければ4日のヒューストン・ロケッツ戦からロスター入りが可能だという。
▼AmeriCup予選でのIT
ここ数年は負傷に悩まされ続け、以前のパフォーマンスをずっと取り戻せないでいたトーマスだが、去年5月に受けた手術で股関節の怪我がようやく完治した様子。NBA2020-21シーズン開幕前には、コンディションの改善具合について「違いは月とスッポンのよう」とESPNの取材で話していた。
「もう痛みはない。今ではあらゆる動きができる。ここ3年間は、片足で世界屈指の選手たちに挑んでいるようなものだった。靴下を履くのにも子供たちの助けを借りなければならないような状態だったよ」
「今ではしっかりとウエイトトレーニングができるようになった。スクワットでも深くしゃがめる。1日2回ワークアウトしても問題ない。ようやく年相応の体を取り戻せた気分だ」
トーマスが参加するペリカンズは、現在主力の怪我に苦しんでいる状況。ザイオン・ウィリアムソンとブランドン・イングラムのスター2人が2試合、ロンゾ・ボールが6試合を欠場しているところだ。
トーマスが本契約を掴めるようなプレイを見せてくれることに期待!
参考記事:「ESPN」