東京五輪男子バスケのアワード:デュラントがMVP受賞、ミルズやドンチッチらは「オールスター5」に選出
東京オリンピック最終日となった8月8日、FIBAは男子バスケットボールトーナメントで最高のパフォーマンスを見せた選手に贈られるMVPを発表。チームUSAを4連覇に導いたケビン・デュラントが受賞した。
東京オリンピックでのデュラントは、6試合でチーム最多の20.7得点、5.3リバウンド、3.7アシストを平均。予選ラウンド最初の2試合ではそれぞれ10得点と、チームとしてのプレイを優先しながら感触を確かめていた印象だったが、準々決勝からは3試合とも20得点以上をマークするエースぶりを見せつけた。
スター揃いのチームUSAの中でも、圧倒的な存在感を放っていた今大会のデュラント。特に決勝フェーズでは、チームの苦しい場面で何度もゲームをテイクオーバーし、ほぼすべての試合でスロースタートだったアメリカに流れを引き寄せた。もし今年のロスターにデュラントがいなければ、チームUSAは金メダルを獲得できていたかどうか?
オールスター5
また同日には、大会中に最も活躍した5選手(ガード2人、フォワード2人、センター1人)に送られる「オールスター・ファイブ」も発表。
- G:パティ・ミルズ(オーストラリア)
- G:リッキー・ルビオ(スペイン)
- F:ケビン・デュラント(USA)
- F:ルカ・ドンチッチ(スロベニア)
- C:ルディ・ゴベア(フランス)
ガード陣からは、平均得点1位のパティ・ミルズ(26.8得点)と2位のリッキー・ルビオ(25.5得点)が選出。ミルズのオーストラリアは、ついに記念すべき初メダル獲得を達成した。
フォワードポジションからはMVPのデュラントに加え、23.8得点(3位)、9.7リバウンド(2位)、9.5アシスト(1位)でトリプルダブルに近い数字を平均したスロベニアのルカ・ドンチッチが受賞。メダル獲得こそ成らなかったものの、大会初戦でオリンピック歴代2位記録となる48得点をマークするなど、その実力を存分に披露し、五輪初出場のスロベニアを最終成績4位に導いている。
オールスター5のセンターは、2021NBAでDPOYに輝いたフランスのルディ・ゴベア。スロベニアとの準決勝では16リバウンドと4ブロックをあげてインサイドで存在感を発揮し、フランスの銀メダルに大貢献した。
参考記事:「FIBA」