ペリカンズがスウィープで第1ラウンド突破
現地21日、ニューオリンズ・ペリカンズがスムージー・キング・センターで行われたポートランド・トレイルブレイザーズとのファーストラウンド第4戦に131-123で勝利。シリーズを4連勝でスウィープし、今季一番乗りでカンファレンスセミファイナル進出を決めた。
ペリカンズが第1ラウンドを突破したのは、ホーネッツ時代の2007-08シーズン以来10年ぶりで、球団史上2度目となる。
第4戦でのペリカンズは、アンソニー・デイビスが47得点/11リバウンド、ドリュー・ホリデーが41得点で大活躍し、2人同時に球団史上初のポストシーズン40点超えを達成。後半の大部分で主導権を握り、第4Q終盤で1点差まで迫られたが、勝負所のラスト5分間でデイビスとホリデーが18得点をあげ、最後までリードを維持した。
▼デイビスとホリデーが88得点
プレイオフの試合でチームメイトがそれぞれ40得点以上を獲得したのは、2016ファイナル第5戦のレブロン・ジェイムス(41得点)とカイリー・アービング(41得点)以来初で、2000年に入ってから2組目。ESPNによると、デイビスとホリデーの88得点は、マイケル・ジョーダンとスコッティ・ピッペンのプレイオフキャリア最多記録よりも1点多く、1973年ボストン・セルティックスのジョン・ハブリチェック(54得点)とジョ・ジョ・ホワイト(34得点)と並んで、コンビの得点としてNBAプレイオフ史上最多だという。
ペリカンズはデイビスとホリデーの他、イートワン・モアが14得点、ニコラ・ミロティッチが10得点/11リバウンドのダブルダブルをマーク。さらにラジョン・ロンドが16アシストを記録と、再び先発ユニットが素晴らしいパフォーマンスを見せた。
1月末にデマーカス・カズンズをアキレス腱断裂で失い、シーズン絶望かと思われた今季のペリカンズだが、2月以降の32試合でリーグ5位の勝率となる21勝11敗の好成績を収め、最終的にウェスト6位シードを獲得。第1ラウンドのシリーズでは、ESPNのアナリスト22名全員がブレイザーズの勝利を予想する中、無傷で第1ラウンドを勝ち上がるというサプライズをやってのけた。プレイオフ第1ラウンドが7ゲームシリーズ形式になった2003年以降で、6位シード以下が上位シードをスウィープしたのは今回が初めてだ。
敗れたブレイザーズは、C.J.・マッカラムが38得点、アル・ファルーク・アミヌが27得点で奮闘。シリーズを通して精彩を欠いていたオールスターのデイミアン・リラードは、この日もペリカンズのダブルチームに苦戦して本来の得点力を発揮できず、45分の出場で19得点に終わった。
スウィープという最悪の形でシーズンを終えることとなったブレイザーズにとって、今年のオフシーズンは大きな決断を迫られることになりそう。ヘッドコーチの解雇やC.J.のトレードなど大改革に乗り出すのか、あるいはウィザーズにスウィープ負けした数年前のラプターズのように現状を維持しつつ地道にチームを育てていくのか…。
ボックススコア:「NBA」