イーストの二強対決、1戦目はペイサーズに軍配
昨季イースタン・カンファレンスファイナルのリマッチとなった10日のペイサーズ対ヒート戦。ホームのペイサーズが前半の13点ビハインドから巻き返し、90対84でヒートを下した。
両チームの今季初顔合わせとなったこの日の試合。どちらのチームが自分たちのペースに持ちこめるかが、勝敗を分ける大きな鍵となった。
序盤は、ヒートが得意の速い展開とボール回しで主導権を握り、第2Q後半までに13点のリードを奪う。ペイサーズはターンオーバーを多発するも何とか食い下がり、47対40の7点差で前半を終えた。
後半に入ると、試合は一転ペイサーズのペースに。ポール・ジョージ、ロイ・ヒバートの活躍で徐々に点差を縮め、第3Q残り6分で初めての逆転に成功する。そこから試合は一度もひっくり返ることなく、イーストのトップ対決1戦目はペイサーズの勝利に終わった。
▼ハイライト
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
MIA | 30 | 17 | 17 | 20 | 84 |
IND | 19 | 21 | 28 | 22 | 90 |
ペイサーズは、ロイ・ヒバートが15本中10本の高いシュート成功率で、ゲームハイの24得点をマーク。デビッド・ウェストもフィールドゴール8本中6本の17得点で続き、ペイサーズのビッグマン2人がヒートのインサイド陣を圧倒した。エースのポール・ジョージは17得点中15点を後半に獲得し、終盤の追い上げを牽引。
一方のヒートでは、レブロン・ジェームズが17得点、14リバウンドを獲得したが、FG成功率が40%以下とやや精度を欠いていた。
ヒートとペイサーズの温度差
昨季プレイオフのECファイナルで、7戦に渡る死闘を繰り広げたヒートとペイサーズ。現在イースタンカンファレンスは、この2チームが他を圧倒的に突き離している状態だ。
今季のイーストでヒートを王者の座から引きずりおろす可能性があるのはペイサーズだけで、そのことはヒートも十分に承知しているはず。そんな両者は、この日の試合にどんな意気込みで臨んだのか?そこにはやや温度差があった。
ペイサーズのランス・スティーブンソンは、試合前のインタビューで「チャンピョンシップ・ゲーム」という言葉を何度も発した。ポール・ジョージも、今年のサマーキャンプ中は常にヒートを意識していたと認めている。
一方でヒートのクリス・ボッシュは試合前に、「俺たちにとっては“21試合目のゲーム”。チャンピョンシップ・ゲームといえば、負けたら明日がない。まだ先があるのに、負けたら終わりのような感覚で試合するのはとても難しい」と語った。長いレギュラーシーズンの1試合にしか過ぎないというスタンスだ。
ペイサーズは全力でシーズン1位を狙いにいっている。まだシーズンは4分の1を終えたばかりとはいえ、ヒートもうかうかしているとプレイオフのトップシードを奪われかねない。ペイサーズが今季ホームで負け無し(10勝0敗)ということを考慮すると、頂上決戦の際にホームコート・アドバンテージが大きく影響してくるはず。
とにかくこの日の試合で、首位ペイサーズとヒートのゲーム差は3に。次の両者の対戦は、18日にマイアミで行われる。
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ソース:「espn.go.com」