ブルズのラウリ・マルカネン、球団の方向性に不満か
シカゴ・ブルズの再建プロセスに、また新たな不安要素が浮上か?
『シカゴ・サンタイムズ』紙のJoe Cowley記者によると、ブルズ若手コアの1人であるラウリ・マルカネンが球団の方向性に強い不満を感じているとのこと。もしブルズの方針が今後も変わらない場合は、移籍を希望する可能性もあるという。
2017年ドラフト7位指名のマルカネンは、デビュー最初の2シーズンで16.7得点、8.2リバウンドを平均。NBA史上最速で通算スリー100本に到達するなど早くから頭角を現し、順調にスターへの階段を駆け上がっているかのように思われたが、3年目の今季はオフェンスのリズムを掴めず、50試合で平均14.7得点、6.3リバウンドと大失速した。
マルカネンの低迷は、スランプというよりも怪我が主な理由だろう。マルカネンは1月下旬に骨盤の炎症が発覚し、約6週間を戦線離脱。シーズン前半から痛みを抱えながらプレイしていたと思われる。
怪我に加えて、ブルズのコーチングもマルカネンのスタッツ下落に関係あるかもしれない。
今季のマルカネンは、平均FGアテンプト数がルーキーシーズンを下回る11.8本。昨季はショット数で20本以上を記録した試合が10試合あったが、今季は開幕戦の1試合(25本、35得点)のみだ。
▼今季開幕戦で自己最多タイ
また今季マルカネンのショット分布を見てみると、3ポイントショットが全体の約5割。昨季と比べてキャッチ&シュートやスポットアップが増えたが、その代わりにドライブやピック&ロール/ポップなどが減り、3Pラインの外側に立っているだけといったポゼッションも多く見られた。
マルカネンがブルズの方向性のどの部分に不満を感じているのか具体的には分からないが、自身の望む形で使ってもらえないという部分も大きいのかもしれない。
参考記事:「Chicago Sun-Times」