【TOR-MIA第1戦】ヒートがオーバータイムを制し敵地でシリーズ先勝
現地3日にエア・カナダ・センターで行われたマイアミ・ヒート対トロント・ラプターズのカンファレンスセミファイナル第1戦は、オーバータイムに及ぶ大接戦の末、ヒートが102-96で勝利。敵地でシリーズ初戦を制して、ホームコートアドバンテージを手に入れた。
ラプターズはとにかくプレーオフシリーズ最初の試合に勝てない。2002年ピストンズとのECセミファイナルから7シリーズ連続で第1戦に敗れている。ただ今回は非常に惜しかった。
この日の試合は、後半の主導権を握ったヒートが第4Q残り19秒で6点リードを奪取し、ほぼ勝敗が確定した状況だったが、そこからラプターズが奇跡のカムバックを展開する。
まずラプターズは、残り6.5秒でテレンス・ロスがスリーを決めて3点差に迫ると、続くヒートのインバウンズプレーで相手にルーズボールファウルを出させて、ロスが1本のフリースローに成功。その後すぐにファウルゲームに持ち込み(ハッサン・ホワイトサイドがフリースロー2本中1本成功)、残り時間3.3秒でポゼッションを取り戻すと、それまで5本すべてのロングレンジに失敗していたカイル・ラウリーが、終了のブザーと同時にハーフコートショットを成功させた。
執念で試合を同点に持ち込んだラプターズだが、OTに入るとオフェンスが失速して、ヒートに8-0のランを許してしまい、残り1分20秒で3ゴールビハインド。そこから再び3点差にまで追い上げる猛反撃をみせるも、同点のチャンスだった残り4秒のインバウンズプレーでデマー・デローザンがボールをターンオーバーしてしまい、そのままヒートにとどめのレイアップをねじ込まれて決着となった。
Q1 | Q2 | Q3 | Q3 | OT | ||
MIA | 18 | 23 | 27 | 22 | 12 | 102 |
TOR | 18 | 25 | 20 | 27 | 6 | 96 |
ヒートは、ドウェイン・ウェイドが24得点、6リバウンド、4アシストをマーク。オーバータイムに7得点をあげながら、スティールやブロックなど守備面でもクラッチプレーをみせ、正念場のチームを牽引した。他にはゴラン・ドラギッチがチームハイの26得点、ホワイトサイドが9得点/17リバウンドを記録している。
▼D.ウェイド
敗れたラプターズは、ヨナス・バランチュナスが24得点/14リバウンドのダブルダブル、デローザンが22得点で奮闘。テレンス・ロスは自己プレーオフベストとなる19得点をマークしている。
その一方で、同点のブザービーターを決めたラウリーは、フィールドゴール13本中3本の7得点と絶不調。よほど敗北に責任を感じたのか、試合後には深夜を過ぎても1人でコートに残り、シュート練習をしていたそうだ。
ラプターズとヒートのシリーズ第2戦は、現地5日に再びトロントで行われる。
ボックススコア:「NBA」