ジャズのボグダノビッチが今季2度目の逆転ブザービーター
2019-20シーズンのNBAでは、合計5試合がブザービーターにより決着(2月10日現在)。そのうちの2つは、ユタ・ジャズのボヤン・ボグダノビッチによるものだ。
ボグダノビッチは現地9日、トヨタセンターで行われたジャズ対ヒューストン・ロケッツ戦のラストポゼッションでミラクルショットに成功。2点ビハインドで迎えた残り1.6秒のインバウンドプレイでジョー・イングルスからパスを受け取り、終了のブザーと同時に逆転スリーをねじ込んだ。
ボグダノビッチは12月8日のミルウォーキー・バックス戦でもブザービーターのスリーを沈めてヒーローとなった。ESPNによると、3ポイントショットによる決勝ブザービーターを1シーズンに2度決めたのは、2014-15シーズンのクリス・ミドルトン以来だという。
一方で、ロケッツが2点リードからブザービーターにより逆転負けしたのも今季2度目。1度目はサクラメント・キングスのネマニャ・ビエリツァにやられた。
勝利したジャズ(34勝14敗)は、ジョーダン・クラークソンがベンチから30得点、ドノバン・ミッチェルが24得点で活躍。敗れたロケッツ(33勝20敗)は、ラッセル・ウェストブルックが39得点、ジェイムス・ハーデンが28得点トリプルダブルを記録した。
▼残り1.6秒にはPJ・タッカーが逆転弾を決めるも…
ラスがMVPモード
2020年に入ってからのウェストブルックがMVPシーズン並みの活躍ぶりだ。
シーズン前半はとにかく外のシュートが壊滅的で、にも拘らず入らないスリーを打ちまくるという悪循環に陥っていたウェストブルック。新チームで自身の役割をまだ見出せていなかった部分もあったのだろう。
12月31日までの30試合では24.2得点を平均しながらも、FG成功率42.7%、スリー成功率23.1%とリーグワーストレベルのシューティングスタッツを記録していた。
だが1月上旬あたりからショットセレクションを変更させることで、ウェストブルックのパフォーマンスが大幅に改善。スリー本数を半分以下に減らすと同時にペイントエリアでのショットを増やし、その結果1月に入ってからの13試合では平均32.4得点、FG成功率51.8%と数字を大きく伸ばしている。
▼ショットチャート
ボックススコア:「NBA」