バックスが敵地でウォリアーズを破壊
マイク・ブーデンホルザー指揮下のミルウォーキー・バックスが強い。
バックスは現地8日、オラクルアリーナで行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ戦に134-111で快勝。ウォリアーズの連勝を8でストップし、今季オラクルアリーナで王者を撃破した最初のチームとなった。
この日のバックスは、ヤニス・アデトクンボが26分の出場で24得点、9リバウンド、4アシストをマーク。バックスは、サイズと長さを活かした守備でステフィン・カリーとケビン・デュラントのダブルエースを封じ込めつつ、オフェンスではアデトクンボのパワープレイを先頭に、ペイントエリアから84得点を奪って、ドレイモンド・グリーン不在だったウォリアーズのインサイドを徹底的に破壊した。
ガード並みのスピードとスキルを持つアデトクンボが、パワーでもビッグマンたちをなぎ倒していく姿は圧巻だ。
今季成績を9勝2敗としたバックスは、アデトクンボの他、エリック・ブレッドソーがゲーム最多の26得点、マルコム・ブログドンが20得点で勝利に貢献。特にブレッドソーは、勝利の立役者と言える大活躍で、マッチアップしたステフィン・カリーを攻守で完全にアウトプレイしていた。
今季バックスは、11試合を終えた時点で、オフェンスでリーグ2位、ディフェンスでリーグ3位と、紛れもなく優勝候補の一角となりそうな数字を記録中。オフェンス面では、外のシュートに強いビッグを必ず入れてフロアスペースを広げ、アデトクンボがインサイドで最大限に活躍できる環境を作れている。
またディフェンス面でも、圧倒的なウィングスパンで3Pラインへのクローズアウトやリム守備を徹底しつつ、相手のラインアップに合わせて的確にヘルプを送れている印象だ。
シーズンはまだまだ序盤だが、オフェンス戦術に長けた新HCのもと、MVP級のスター選手へと成長を遂げたエースを軸に、ロスターのポテンシャルが開花していく様子は、どこかスティーブ・カー就任後の2014-15ウォリアーズを彷彿させる。
一方のウォリアーズは、クレイ・トンプソンが24得点、デュラントが17得点/9アシストをマーク。カリーは第3Q中盤に左足の内転筋を負傷して、途中退場した。
ボックススコア:「NBA」