バックスが2021第1ラウンドを無傷で突破、ヤニスはプレイオフキャリア初のトリプルダブル達成
ミルウォーキー・バックスが現地29日、敵地アメリカン・エアラインズ・アリーナで行われたマイアミ・ヒートとのファーストラウンド第4戦に120-103で快勝。シリーズを4勝0敗でスウィープし、3年連続となるイースト準決勝進出を決めた。
第2Q終盤でヒートに二桁のリードを奪われた第4戦でのバックスは、後半から怒涛の猛反撃を展開。第3Qを34-21で上回って逆転すると、最終クォーターに入っても主導権を手放すことなくさらに点差を広げた。
この日のバックスは、センターのブルック・ロペスがチームハイの25得点をマーク。
ここ数年はストレッチ5としての役割が定着し、“スプラッシュ・マウンテン”とも呼ばれるようになっていたロペスだが、今季はネッツに所属していたころのようなポスト・プレイヤーとしての存在感を発揮。
同日の試合でもスリーを1本も打たず、成功させたフィールドゴール11本中10本がペイントエリアでのショットとなっている。
バックスはブルックの他、ヤニス・アデトクンボが20得点、15アシスト、12リバウンドでプレイオフキャリア初となるトリプルダブルを達成。クリス・ミドルトンが20得点/11リバウンドのダブルダブルで勝利に貢献した。
スウィープという最高の形で昨季プレイオフでの雪辱を果たしたバックス。第1戦こそオーバータイムに及ぶ接戦だったが、第2戦以降はチーム力の差を存分に見せつけた。アデトクンボは試合後、「去年のプレイオフで負けたチームに4-0で勝てたのは素晴らしいこと。でもゴールはまだまだ先」と次のラウンドに向けた意気込みを語った。
一方で、イーストを制した昨季バブルでの勢いを最後まで取り戻せなかった今年のヒート。特にエースのジミー・バトラーが精彩を欠き、シリーズ4試合でFG成功率29.7%から14.5得点を平均。シリーズの合計得点(58点)では、バックスベンチプレイヤーのブリン・フォーブス(60点)にも負けている。
ボックススコア:「NBA」