【ハイライト】キャブスのアイザック・オコロがロケッツを3人同時にポスタライズ
こちらは、現地12月15日にロケット・モーゲージ・フィールドハウスで行われたクリーブランド・キャバリアーズ対ヒューストン・ロケッツ戦からのハイライトプレイ。
負傷離脱中のコリン・セクストンの代わりにスターターに昇格したSGのアイザック・オコロが、第3Q中盤にディフェンダー3人の上から豪快なツーハンドダンク。今季の“ダンク・オブ・ザ・イヤー”候補になりそうな一発だ。
オコロのダンクにより、キャブスはリードを38点差に拡大。そのまま最後まで30点差を維持し、124-89でロケッツを撃破して連勝を5に伸ばした。
直近5試合すべてで二桁点差の快勝と絶好調のキャブスは、ダリウス・ガーランドが21得点、オコロが20得点をマーク。この日はスーパールーキーのエバン・モーブリーが欠場していたが、代わりに先発出場したディーン・ウェイドが16得点/10リバウンドのダブルダブルで勝利に貢献している。
敗れたロケッツは、新人センターのアルペレン・シェングンがチームハイの19得点、11リバウンド、5アシストをあげた。
生まれ変わったキャブス
シーズン30試合を終えた時点で、今季のキャブスはディフェンスでリーグ2位。18勝12敗でイースト首位からわずか3ゲーム差のところに付けている。レブロン・ジェームズのいないキャブスとしては、21世紀に入ってからのチームで間違いなく最強だろう。
特にガーランドとジャレット・アレンのコンビプレーは破壊力抜群で、2021年ドラフト3位指名のモーブリーも新人とは思えない活躍ぶり。ラウリ・マルカネン/モーブリー/アレンのスリービッグ・ラインアップが守備面で想像以上に上手く機能している。
また元ウルブズのリッキー・ルビオとケビン・ラブのベテランコンビもベンチから十分すぎるほど貢献。ルビオはこの日の試合でもチームを盛り上げるファインプレイを何度も決めつつ、7得点/12アシスト/4スティールをマークした。
チームのケミストリーも非常に良い。昨季までは試合中に不貞腐れたジェスチャーを見せることも何度かあったラブだが、今季は積極的にチームメイトとハイファイブするなどご機嫌だ。
キャブス大躍進の原動力は、モーブリーの加入やガーランドの成長はもちろんだが、昨季1月のジェイムス・ハーデンのトレードに便乗して、ジャレット・アレンをしれっと獲得できたのが何よりも大きい。
今季のアレンは、27試合の出場でキャリア最多の16.9得点、11.0リバウンド、FG成功率70.3%を平均中。可能性は低いかもしれないが、今後1カ月の成績次第ではリザーブとしてのオールスター選出もワンチャンあるかもしれない。これほど優秀な選手をチームに迎える上で昨季キャブスが費やしたトレードアセットは、ダンテ・エグザムとバックスの2022年ドラフト1巡目指名権、2024年ドラフト2巡目指名権のみだった。
ここ最近は、キャブスのコービー・アルトマンGMの手腕が光っている。ドラフトでは、2019年にガーランド(5位)、2020年にオコロ(5位)、2021年にモーブリー(3位)を指名。
またトレードではアレン獲得の他にも、今オフにトーリアン・プリンスと2022年ドラフト2巡目指名権の放出だけでリッキー・ルビオを手に入れている。
ボックススコア:「NBA」