ステファン・カリーが史上最年少でキャリア通算スリー1000本に到達
ゴールデンステイト・ウォリアーズのステファン・カリーが現地7日、インディアナ・ペイサーズ戦でキャリア通算1000本目となるスリーポイントシュートに成功。NBA史上最年少かつ最も少ない試合数でスリー1000本の大台に到達したプレーヤーとなった。
カリーが1000本成功に要したゲーム数はわずか369試合。これまでの最短記録だったデニス・スコットの457試合を大幅に短縮した。また、26歳299日での達成はNBA最年少記録となり、JR・スミスの27歳97日という記録を新たに塗りかえた。
▼スリー1000本到達最小出場試合数トップ10
プレーヤー | 試合数 | 年齢 |
ステファン・カリー | 369 | 26歳299日 |
デニス・スコット | 457 | 29歳76日 |
レイ・アレン | 473 | 27歳167日 |
ギルバート・アリーナス | 476 | 28歳323日 |
ペジャ・ストヤコヴィッチ | 488 | 28歳145日 |
マイク・ミラー | 527 | 27歳319日 |
ニック・バン・エクセル | 534 | 29歳25日 |
ジェイソン・リチャードソン | 551 | 28歳1日 |
J.R.スミス | 561 | 27歳97日 |
マイケル・レッド | 570 | 31歳218日 |
カリーの何が恐ろしいって、NBAデビューが21歳と比較的遅めな上、怪我で3シーズン目の大部分を欠場したにもかかわらず、最年少で記録を達成してしまうところ。そして、この内の何本がタイトなディフェンスを振り切りながらの難しいプルアップスリーだったのか…。そのあたりを考えると恐ろしい。
▼カリー、2013-14シーズンのスリー261本すべて
歴代最高のシューターの1人として知られるレジー・ミラーは、スリーポイントシューターとして完全に開花したのがキャリア中盤からで、1000本到達は627試合目/29歳207日のときだった。
リラードがカリーを抜く?
前代未聞のぶっちぎりで歴代NBAのスリーポイント記録を達成しつつあるカリーだが、実はそれに一歩も譲らないほどのペースで後を追いかける優秀な若手ガードがいる。ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードだ。
リラードはデビューからちょうど200試合に出場しており、すでに通算502本のスリーポイントに成功。最初の200試合だけを比較すると、そのペースはカリーを大きく上回っている。
※赤=リラード、青=カリー:縦がスリー成功数、横が試合数
ただカリーの場合は、キャリア180試合以降の4シーズン目から爆発的にスリー成功数が伸びている。リラードにもカリーのような覚醒を遂げられるかどうかがカギとなるが、今シーズンに限って言えば2人の成功数はさほど変わらない(1試合平均でカリーが3.0本、リラードが2.8本)。
▼カリーのスリー成功数、最初の180試合とそれ以降比較
カリー | 通算成功数 | 1試合平均 |
1~180試合 | 372本 | 2.06本 |
181~369試合 | 631本 | 3.34本 |
通算 | 1003本 | 2.7本 |
またリラードは最初の3シーズンでスリーアテンプト数がカリーよりも遥かに多く、キャリア平均スリー成功率では38.3%と、カリーの43.5%に遠く及ばない。リラードがカリーの最小出場試合数記録を塗り替えるには、今後1試合につき3本のスリーを成功させる必要がある。難しい数字ではあるが、決して不可能な数字ではない。
参考記事:「NBC Sports」