球団新71得点をマークしたデイミアン・リラード、試合直後に抜き打ち薬物検査
ポートランド・トレイルブレイザーズのフランチャイズスター、デイミアン・リラードが、球団記録をまた新たに塗り替えた。
リラードは現地2月28日、本拠地モダ・センターで行われたヒューストン・ロケッツ戦で71得点をマーク。自己キャリアベストかつ1試合におけるブレイザーズの歴代得点新記録を樹立し、チームを131-114での快勝に導いた。
この日のリラードは、39分の出場で13本のスリーを含む38本中22本のフィールドゴール、14本中14本のフリースローに成功。1試合でのスリー13本成功は、リラード自身のキャリアハイ、かつステフィン・カリーとザック・ラビーンに並ぶNBA史上2位の最多記録となる(1位はクレイ・トンプソンの14本)。
試合終盤では、リラードがショットを決める度にベンチと客席から総立ちの大歓声。ブレイザーズの勝利が確定した第4Q残り45秒でリラードがチェックアウトすると、アリーナではスタンディングオベーションが巻き起こった。
今季のリラードは、50試合の出場で自己最多かつリーグ3位の32.3得点を平均中。チーム成績が30勝34敗と振るわないため、MVP候補からは外れているが、プロ11年目の32歳にしてキャリアベストシーズンを送っている。
特に年明けからの快進撃が凄まじく、1月以降の28試合で36.3得点を平均。その間に今回の71得点や1月25日ジャズ戦での60得点ゲームを含め、11試合で40得点以上をマークしている。
NBAスターたちの反応
以下、リラードの記録的なパフォーマンスを目撃したNBA選手たちのツイート:
・レブロン・ジェームズ
・ケビン・デュラント
「デイムは本当に素晴らしい」
・ザック・ラビーン
・アイザイア・トーマス
「デイムがヒューストンの若手たちで遊んでやがる」
・ドノバン・ミッチェル
同じ今季リーグ最多の71得点を1月にマークしたドノバン・ミッチェルは、リラードの記録について母親からの電話で知ったらしい。
「母が電話かけてきて、『デイミアン・リラードがお前の記録に並んだよ』って教えてくれた。こうなったら72点取ってもらわなきゃだな」
注射怖い
なおリラードは、大記録を達成した試合直後に薬物検査の対象に選ばれたとのこと。NBAは、選手が禁止された身体強化薬(PED)などを使用していないかランダムで抜き打ち検査を実施している。
「信じられなかったよ。昨日尿検査をしたばかりで、今度は血液検査。試合後に検査されたのは、今回がプロ人生で初めてだ」
ちなみにリラードは注射が大の苦手らしい。
「リーグは僕が注射嫌いって知っているのかもな。僕はタトゥーをたくさん入れているけど、注射の針で血を抜くのはまったくの別物。それまでは最高の気分だったのに、すごくテンションが下がった」
ボックススコア:「NBA」