サボニス踏みつけたドレイモンド・グリーン、1試合の出場停止処分へ
連覇を狙う昨季王者のゴールデンステイト・ウォリアーズが、ポストシーズン開幕早々から窮地に立たされている。
NBAは現地4月18日、試合中にスポーツマンシップに反する行為をしたとして、ウォリアーズのドレイモンド・グリーンに1試合の出場停止処分を科したことを正式に発表。グリーンは、現地20日に本拠地チェイス・センターで行われるサクラメント・キングスとのシリーズ第3戦を欠場することとなる。
ペナルティの対象となったのは、前日に行われたウォリアーズ対キングス第2戦終盤でのドマンタス・サボニスとの接触プレイ。グリーンは、リバウンド争いでフロアに転倒したサボニスの腹部にストンピングをかまし、フレグラントファウル2判定で退場を言い渡された。
グリーンは試合後、問題のプレイについて、サボニスに足首をつかまれたことに対する不可抗力だったと主張。
「足をつかまれた。シリーズで2度目だ。それなのに審判はただ見てるだけ。僕としては、足をどこかに着地させる必要がある。僕はそれほど柔軟な人間じゃない。そんなに足を伸ばせないよ。誰かに足をつかまれているような状況ならなおさらだ」
– ドレイモンド・グリーン
確かに故意か否かにかかわらず、映像ではサボニスがグリーンの足をつかんでいる様子。実際に、サボニスにもテクニカルファウルがコールされている。
7年ぶりのPO出場停止
ドレイモンド・グリーンがプレイオフ中に出場停止処分を下されたのは、今回が初めてじゃない。
ウォリアーズがレギュラーシーズン73勝のNBA歴代記録を樹立して臨んだNBA2016年プレイオフでは、クリーブランド・キャバリアーズとのファイナル第4戦終盤にグリーンが暴走。レブロン・ジェームズの下腹部を殴打したことで、フレグラントファウル2をコールされ、さらに次戦への出場停止を言い渡される。
当時のウォリアーズはシリーズ3勝1敗で優勝に王手をかけていたが、グリーンが出場停止となった第5戦からまさかの3連敗。圧倒的に有利な状況からチャンピオンシップを逃すこととなった。
▼2016年ファイナル第4戦でのハプニング
なおNBAの声明によれば、こういったグリーンの過去のスポーツマンらしからぬ行為も、今回の処分を下すうえで考慮されたという。
ウォリアーズはキングスとの第1ラウンド開幕2試合を落としてシリーズ0勝2敗。現地20日の第3戦から本拠地での試合となるが、守備の要であるグリーンの離脱は、何としても流れを変えたいチームにとって大きな懸念材料となりそうだ。
参考記事:「NBA」