スパーズとヒート、ファイナルを前にして早くも火花
NBA3連覇を目指すマイアミ・ヒートとリベンジに燃えるサンアントニオ・スパーズ。昨年のリマッチとなる2014年NBAファイナルだが、開催を前にして早くも両者の間で火花が飛び散っている。
始まりは、スパーズのティム・ダンカンがファイナル進出を決めた日に残したコメント:
「またヒートとやれて嬉しい。口の中にはまだ(昨年の)苦い味が残っている」
– ダンカン
普段はメディアの前でも控え目なダンカンがこうやって闘争心をむき出しにするのは珍しい。昨年の敗北がよほど心に残っているようだ。
「昨年に我々が経験したような痛烈な敗北からフォーカスを取り戻すのは生半可ではない。だが再びここまで戻ってきた。すごく燃えているよ。あと4回勝てばいい。今年はやってみせる」
– ダンカン
これに対してヒートのレブロン・ジェイムスは、2日に行われたチーム練習後のインタビューで真っ向から迎え撃つ意思を表示:
「彼らは俺たちが好きじゃない。ティミー(ダンカン)のコメントからそれが感じられる。彼らはこの対戦を、俺たちを求めていた。チャレンジへの準備はできている」
– レブロン
チームメイトのクリス・ボッシュも一言:
「モチベーションを上げる要素が増えたことを嬉しく思う。もし僕たちがフォーカスを失った時は、(ダンカンの)コメントを思い出せばいい。そうすれば再び集中力が取り戻せるはず」
– ボッシュ
▼ダンカンが初めてNBA制覇した1999年当時のレブロン(14~15歳)
https://twitter.com/FOXSportsLive/statuses/474007679099105281
その翌日、メディア陣は「レブロンがこんなこと言ってましたけど~」とスパーズのメンバーに取材。するとトニー・パーカー、マヌ・ジノビリ、ポポビッチHCがコメントを残した。
「プレイオフで対戦する相手は全員嫌いだ」
– ジノビリ
「僕はヒートの選手たちを尊敬している」
– パーカー
「もっとましな質問はないのか?」
– ポポビッチHC
この2チームの言葉の中にランス・スティーブンソン的なトゲはないが、お互いが対決を心待ちにしていることがうかがえる。
最初の対決から7年…
最初にレブロンとダンカンが頂点でぶつかり合ったのは2007年ファイナル。その時はスパーズがキャブスをスイープする結果に終わったが、ダンカンは試合後に当時22歳の若きレブロンに向けてこんな言葉をかけた:
「このリーグはもうすぐお前のものになるから」
– ダンカン
「この調子で行け。チームを導け。このリーグはもうすぐお前のものになる。だけど今回は優勝を譲ってくれて感謝している」
その言葉通り、レブロンは7年間で4度のシーズンMVP、2度のファイナルMVP、2度のNBA制覇を達成。リーグを支配する存在に成長し、昨シーズンにはファイナルでスパーズに2007年の雪辱を果たした。
今度はダンカンがチャレンジャーとしてチャンピョンに挑む番。待望の2014年ファイナルは現地5日から始まる。
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参考記事:「thescore.com」