ダンカンが決勝ブロックショット!!スパーズがロケッツに勝利で3位に浮上
サンアントニオ・スパーズが現地10日、ヒューストンで行われたロケッツとの試合に104対103の僅差で勝利。10連勝を記録してシーズン成績を54勝36敗とし、今季初めて上位シードに浮上した。
試合開始からわずか3分半でロケッツに12点のリードを奪われたこの日のスパーズ。第1Q終盤から徐々に態勢を立て直し、ハーフタイムには何とか2点差にまで詰め寄った。
後半に入ると、グレッグ・ポポビッチHCはジョシュ・スミスに対し、わざとファウルショットを打たせるハック戦略を展開する。見ているのが苦痛なほどのスローな試合となったが、この作戦の結果、スミスは後半だけで26本中14本のフリースローに失敗。同時にジェイムス・ハーデンにオフェンスさせる機会をまったく与えず、スパーズは第3Q終了直前で初の逆転に成功した。
試合はスパーズの4点リードでラスト1分に突入するも、残り時間28秒にハーデンがスリーポイントを決め1点差に。続くポゼッションでマヌ・ジノビリが痛恨のターンオーバーを喫し、ロケッツに逆転のチャンスを与えてしまうが、ティム・ダンカンが残り2秒でハーデンのレイアップを見事ブロックして勝利を決めた。
▼MVP!!
この試合でダンカンは15本中12本のフィールドゴールを成功させ、29得点、10リバウンドのダブルダブルと3ブロックを記録。カワイ・レナードは18得点、9リバウンド、4スティールとオールラウンドな活躍をみせた。
▼ティム・ダンカン、10日ロケッツ戦ハイライト
▼レナード
ポポビッチHCは試合後、スミスへのハック戦略について、「ハーデンにボールを持たせるくらいなら、迷うことなくそうする」とコメント。一方のスミスは、「効果的な戦略だった。自信を持ってラインに立ったが、大半のフリースローを成功させられなかった」と悔しさをにじませた。個人的には、プレーオフでこの2チームが対戦しないことを祈りたい。
この日の勝敗により、スパーズはロケッツとのシーズンシリーズに3勝1敗で勝ち越し、タイブレーカーを獲得。スパーズが6位から3位にのぼり、ロケッツは3位から6位に転落した。
チーム | 成績 | |
2 | グリズリーズ | 54勝25敗 |
3 | スパーズ | 54勝26敗 |
4 | ブレイザーズ | 51勝28敗 |
5 | クリッパーズ | 53勝26敗 |
6 | ロケッツ | 53勝26敗 |
スパーズは今季残り2試合で、グリズリーズ、クリッパーズ、ロケッツは3試合ずつ。11日に行われるグリズリーズ対クリッパーズ戦は、最終的なプレイオフシーディングのカギを握る重要な試合だ。もしクリッパーズが勝てば、3位のスパーズと順位が入れ替わることになる。
ボックススコア:「NBA/Stats」