ゴードン・ヘイワード、ボストンへ
FAとなっていたオールスターのゴードン・ヘイワードが現地4日、『The Players Tribune』に「Thank You, Utah」というタイトルのエッセイを寄稿し、ボストン・セルティックスへの移籍を正式に発表した。
「人生で最も難しい決断だった」、その一文で始まるエッセイの中で、ゴードンはデビューから7シーズンを過ごしたユタ・ジャズへの感謝の気持ちを綴った後、セルティックスを移籍先に選んだ理由について言及。ボストンのスポーツカルチャーやセルティックスの歴史、ロスターの他、何よりも大学時代の恩師であるブラッド・スティーブンスHCの影響が大きかったようだ。
「最後にこれほど難しい決断をしたのは大学の時。チャンピオンシップゲームでデューク大に敗れた2年生の時だ。トーナメントでの活躍がNBAの目に留まり、ドラフト1巡目で指名を受けられるかもしれないという予想さえ出ていた。そこで僕は決断を迫られた:居心地の良いバトラー大を離れ、NBAに行くべきか?それとも、もう1年大学に残って、最初の目標であるカレッジ制覇に挑戦すべきか?それはとても難しい選択だった。だけどその時の僕には、将来についてあらゆる角度から相談できる人物がいた。最も賢明で誠実な視点からアドバイスを与えてくれる人物。コーチ・スティーブンスだ」
「コーチ・スティーブンスは凄く頼りになったよ。僕の選択肢を明確にし、NBAと大学の双方の立場から助言してくれた。僕が1人で考えたいときには、そっとしておいてくれた。そしてこれは僕自身の選択だということを教えてくれて、僕がどちらを選ぼうともずっとサポートすると言ってくれた。知っての通り、僕は最終的に大学を去る決断をした。ドラフトにエントリーし、指名を受け、ユタでNBA選手としての新たな人生を始めた。だけどあの時、お互いが謎めいた岐路に立たされていた状況でも、コーチ・スティーブンスは頼れる存在でいてくれた。そのことは、僕にとって常に大切な意味を持つ」
「思えばクレイジーな話だよ。7年経った今、あの時よりもさらに難しい決断を迫られた時、コーチ・スティーブンスと僕は再び同じ岐路に立つこととなった。そしてあの時と同じように、僕にとって最も頼れる存在はコーチだった」
– ゴードン・ヘイワード
『The Vertical』によれば、ヘイワードの契約内容は4年/1億2800万ドルのマックスで、4年目がプレイヤーオプションだという。
これでセルティックスは、また一歩クリーブランド・キャバリアーズに近づいた。昨季のヘイワードは21.9得点、5.4リバウンド、3.5アシストを平均。攻守ともにリーグトップクラスのウィングへと成長し、2017年オールスターゲームではリザーブとしてキャリア初出場を果たしている。スティーブンスHCの指揮下でさらなる躍進を遂げることに期待したい。
▼ヘイワード、2016-17ハイライト
参考記事:「The Players Tribune」