今季MVP候補のケビン・デュラント、膝の捻挫で4~6週間の離脱か
ブルックリン・ネッツは現地16日、チームエースのケビン・デュラントが左ひざの負傷によりしばらくチームを離れることを発表した。
デュラントが負傷したのは前日に行われたニューオリンズ・ペリカンズ戦の前半。接触プレイで転倒したブルース・ブラウンが、運悪くデュラントの左足を巻き込んでしまう。デュラントは足を引きずりながらすぐさまロッカールームへと下がり、そのまま試合には戻らなかった。
翌朝のMRI検査の結果、デュラントは左ひざの内側側副靱帯挫傷と診断。ネッツは声明で「一定期間のリハビリにより完治する見込み」としているが、明確な復帰時期については言及せず。ただESPNのエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が関係者から得たという情報によると、球団はデュラントが4~6週間のリハビリで復帰できると見ているそうだ。
今季のデュラントは36試合でリーグ首位の29.3得点、7.4リバウンド、5.8アシスト、FG成功率52%を平均中。OKC退団後で最多となる36.5分のプレイタイムを平均しながら、カイリー・アービングやジョー・ハリスら主力数名がシーズンの大部分を欠場している満身創痍のネッツをイースト2位の成績に牽引している。
紛れもなく今季MVP最有力候補の1人に相応しい活躍を続けていたデュラント。Basketball Referenceの「MVP Tracker」では、現地16日の時点でヤニス・アデトクンボとニコラ・ヨキッチに次ぐ3番人気。だが、もし今回の怪我で6週間(18~19試合)の戦線離脱となれば、最終的にシーズンの約3分の1を欠場することとなるので、残念ながらMVPレースからは自動的に除外されるだろう。
得点王レースでもそれは同じ。得点王の条件として、82試合シーズンで少なくとも58試合以上に出場する必要があるので、今季すでに6試合を欠場しているデュラントはギリギリのところにいる。
また、現地2月20日に開催される2022オールスターゲームも不参加がほぼ確定。現在デュラントはオールスター投票でイースト首位の得票数となっている。
ネッツとしても、デュラントの復帰を急がせるつもりはないはず。デュラントがMVPや得点王の候補から外れてしまうのは非常に残念だが、チームとしての最大のゴールはあくまでもチャンピオンシップリング。仮にデュラントの復帰が予想よりも長引き、順位を落とすことになったとしても、ネッツはビッグスリーさえ100%のコンディションならば、シーディングに関係なく優勝最有力候補になれるチームだ。
参考記事:「NBA」