ネッツのケビン・デュラントが今季リーグ最多の51得点をマーク
ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントが2021-22シーズンのリーグ最多得点記録を更新した。
デュラントは現地12月12日、リトル・シーザーズ・アリーナで行われたデトロイト・ピストンズとのロードゲームで51得点、9アシスト、7リバウンドをマーク。ネッツを116-104での勝利に導いた。
51得点は、デュラントにとってキャリア3番目の得点記録(キャリアハイは2014年1月のウォリアーズ戦での54得点)。プレイオフを含め、キャリア通算8回目の50点ゲームとなる。
▼4ピリオドすべてで10得点以上マーク
ネッツの選手が50得点以上をマークしたのは2020年3月のキャリス・レバート以来で、デュラントが球団史上9人目。フランチャイズ最多は、2012年3月にデロン・ウィリアムズが記録した57得点だ。
ジェイムス・ハーデンが欠場していたネッツはデュラントの他、パティ・ミルズが18得点、ラマーカス・オルドリッジが15得点と、元スパーズ組が活躍。前半終了間際には、デュラントとミルズによる見事なツーマン・ゲームが炸裂した。
ダブルチーム必須なデュラントのポストでの得点力とミルズのシュート力を活かした、シンプルながらも非常に効果的なセット。ミルズがエントリーパスを出す度に少しずつ3Pライン中央に向かって動くことで、リカバーするディフェンダーとの距離を広げてオープンショットを生み出した。
守備側としては、本来ならミルズに対してウィークサイドからクローズアウトを送るべきところだが、ネッツはオルドリッジが絶妙なタイミングでレーンカットを仕掛けることでヘルプを相殺している。
なお今シーズンのデュラントは、ネッツの27試合中25試合に出場してリーグ最多の29.4得点を平均中。昨季プレイオフでは、ほぼワンマンチーム状態で王者バックスをギリギリまで追い詰め、さらに東京オリンピックでは大会一のプレイヤーとしてアメリカを金メダルに導いてMVPを受賞した。
アキレス腱断裂の重傷からこれほど見事なカムバックを果たしたのは、バスケットボール史で過去に例がないと思う。
カニングハムが奮闘
一方で12連敗となったピストンズは、2021ドラ1新人のケイド・カニングハムが26得点、8リバウンド、6アシストをマーク。第3にはデュラントとの1on1からカウント・ワンスローのレイアップをねじ込むファインプレーを決めた。
デビュー最初の1~2週間ではNBAのディフェンスに翻弄されていたカニングハムだが、11月半ばあたりからシューティングがかなり安定しており、直近7試合でスリー成功率49%を平均。アシストに対してターンオーバーが多すぎるなど、まだまだ課題は山積みだが、ボールハンドラーとしてもだいぶ板についてきた。
12月12日の時点で、カニングハムは今季新人最多の15.8得点を平均している。
ボックススコア:「NBA」