マジック・ジョンソン、ラッセル放出について「私が求めていたのはリーダー」
2015年ドラフトの全体2位指名でロサンゼルス・レイカーズに入団し、ポスト・コービーのチームを担うスター候補の一人として大きな期待が寄せられていたディアンジェロ・ラッセル。2016-17シーズンには球団史上2番目の若さで40得点超えを達成するなど活躍したが、マジック・ジョンソン球団社長を含むレイカーズのフロントに将来性を確信させることはできなかったようで、2017年ドラフトの直前にブルックリン・ネッツへと放出されることとなった。
多くのファンたちを驚かせた今回のトレードだが、マジック・ジョンソンはドラフト翌日のインタビューで、ラッセルを手放した理由について言及。ポテンシャルは素晴らしいとしながらも、それ以上の資質が欲しかったとコメントしている。
「ディアンジェロは素晴らしいプレイヤーだ。オールスターになれるタレントを持っている。チームに貢献してくれたことには感謝したい。だが我々が必要としていたのはリーダーだ。チームメイトからより良いプレイを引き出し、そして他の選手たちに『一緒にプレイしたい』と思わせるような人材を必要としている」
– マジック・ジョンソン
個人的なパフォーマンスだけでなく、大切なのはリーダーシップと人望。あのコービー・ブライアントでさえ、若手時代は周囲に慕われるような存在ではなく、チームメイトたちとまったく上手くいかない時期もあったそうで、挫折や失敗を繰り返しながらリーダーシップを身に付けていった。なのでリーグ2年目で21歳の若手に対して、その資質がないと早々に判断するのは少し酷な気もするが、それがマジックが新生レイカーズのフランチャイズスターに求めるクオリティなのだろう。
その一方でマジックは、2017年ドラフト2位指名で獲得したロンゾ・ボールについて、「彼はリーダー」と絶賛している。
「私は彼(ロンゾ)の高校を訪問した。校長や先生たちと話をした時に、彼らが口をそろえて言ったのは、「みんながロンゾを慕っている」ということだった。それさえ聞ければ満足さ。彼はリーダーだ。人との接し方を知っている。そこで私はこう思ったんだ、『よし、彼で決まりだ』とね」
– マジック・ジョンソン
レイカーズはラッセルを放出したことで、ティモフェイ・モズゴフの契約を処理し、サラリーキャップの調整に成功。ESPNによると、2018年のオフシーズンには約6000万ドルのスペースができる見込みで、スター選手2人にマックスサラリーをオファーすることも可能になる。
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参考記事:「ESPN」