ヒートのマイヤーズ・レナードが差別的な発言、無期限の謹慎処分へ
マイアミ・ヒートが現地9日、差別的な発言をしたとして、センターのマイヤーズ・レナードに対して無期限の謹慎処分を科したことを発表した。
問題となったのは、レナードが同日に配信したゲーム実況動画での発言。『コール・オブ・デューティ』でスナイパーに狙撃されて頭に血が上ったらしく、Fワードを使いまくりながら暴言を吐くのだが、その際に「Kike」(カイク)というユダヤ人を指す差別用語を発してしまう。
この発言はSNSで瞬く間に大炎上。
レナードはすぐには炎上に気付かず、しばらくゲーム実況を続けていたが、ある時点でどこからか電話がかかってくると、急に神妙な面持ちになり、「妻からだった。もう行かなきゃだ」といって唐突に配信を終えた。
▼現実は突然やって来る
それから間もなく、ヒートは声明文を発表。「彼の発言は絶対に容認できない」と強く批判し、レナードが無期限でチームから離れることを明言した。
「マイアミ・ヒートは、あらゆる形のヘイトスピーチを強く非難する。マイヤーズ・レナードが使った言葉は不適切であり、我々は差別的な発言が球団関係者から出ることを絶対に許容しない。マイアミ・ヒートの選手からそのような言葉が出てしまったのは極めて残念であり、球団で働く職員だけでなく、サウス・フロリダ地域、そしてNBAコミュニティ全体にとって有害なものである」
– マイアミ・ヒート
なおレナードは、ヒートが声明を発表する少し前に、自身のインスタグラムに謝罪文を投稿。「言葉の意味を理解していなかったとは言え、それは言い訳にならない。私が完全に間違っていた」と謝罪した。
「昨晩のライブ配信で反ユダヤ的な暴言を使ってしまったことを、心から謝罪します。私はその言葉の意味を知りませんでした。その言葉の歴史、そしてそれがどれだけユダヤ人コミュニティを傷つけるものなのか理解できていませんでした。無知は言い訳になりません。私が間違っていました」
– マイヤーズ・レナード
レナードの謝罪文も炎上鎮火に効果はなく、配信プラットフォームのTwitchはすぐにレナードのアカウントを停止したことを発表。
さらにゲーミングPCブランドの『ORIGIN PC』やゲームコントローラーブランドの『SCUF』が、レナードとのスポンサー契約破棄を表明している。
参考記事:「NBA」