ミルズ、デローザン、ゲイの大ベテラン3選手がサンアントニオ・スパーズ退団へ
今オフでついに2014年の優勝メンバーが誰もいなくなってしまうサンアントニオ・スパーズ。ここからは若手中心の本格的な再建スタートだ。
ESPNによると現地8月3日、FAとなっていたガードのパティ・ミルズとフォワードのルディ・ゲイが、それぞれ他のチームと契約合意。それから約1時間後、今度はスパーズとシカゴ・ブルズがデマー・デローザンのサイン&トレードで合意したというニュースが飛び出した。
報道によると、ミルズはブルックリン・ネッツと2年/1200万ドル、ゲイはユタ・ジャズと2年/1210万ドルで契約。2人とも2年目がプレイヤーオプションだという。
またスパーズはデローザンのサイン&トレードで、ブルズからサディウス・ヤングとアル・ファルーク・アミヌの2選手、将来のドラフト1巡目指名権(2025年もしくは2026年)を獲得する予定だ。
トレードが報じられてから間もなく、デローザンは自身のTwitterを更新し、スパーズに感謝のメッセージを投稿。
「この3シーズンの間、僕を受け入れてくれたスパーズの球団とサンアントニオのファンに感謝の気持ちを伝えたい。僕が在籍していた間、スパーズはリーグで最も洗練された球団の一つであるという評判通りのチームだった。チームメイトやコーチ、スタッフと一緒に過ごせた時間に感謝している。ありがとう!」
– デマー・デローザン
続いてルディ・ゲイも自身のインスタグラムに退団への気持ちを綴っている。
「本当に素晴らしい経験だった。スパーズファミリーとサンアントニオの街に感謝。この数年間は忘れられない旅となり、そのすべての瞬間を楽しんだ。関わってくれたすべての人たちに感謝している。次のステージが楽しみだ!」
– ルディ・ゲイ
2018年オフにカワイ・レナードのトレードでスパーズに加入したデローザンは、チームでの3シーズンで21.6得点、6.2アシストを平均。2017年のFAでチームにやって来たゲイは、4シーズンで11.9得点、5.6リバウンドを平均した。
パティ・ミルズ
2012年3月にスパーズに入団し、2018年のマヌ・ジノビリ引退からはチームの最古参となっていたミルズ。スパーズに在籍した10シーズンで9.4得点、スリー成功率38.9%を平均し、2014年のチャンピオンシップランではベンチシューターとして優勝に貢献した。
現在オーストラリアバスケットボール代表で東京オリンピックに出場中のミルズ。8月4日に行われる準決勝では、グレッグ・ポポビッチHC率いるアメリカと対戦する。
なお今オフのスパーズでは、ミルズ、デローザン、ゲイの他にも、昨季のロスターにいたトレイ・ライルズとゴーギー・ジェンが他のチームに移籍。その一方で、以下の4選手をFAで獲得するという。
- ブリン・フォーブス(ガード):契約詳細不明
- ダグ・マクダーモット(フォワード):3年/4200万ドル
- ザック・コリンズ(フォワード):3年/2200万ドル
- ジョック・ランデール(センター):2年契約
ジョック・ランデールは2021年のNBL(オーストラリアリーグ)でファイナルMVPに輝いた25歳のセンター。
現在ランデールは、ミルズと共にオーストラリア代表として東京オリンピックに出場中。3日に行われたアルゼンチンとの準々決勝では、先発センターとして出場し12得点、7リバウンド、5アシストで活躍した。
ランドールはストレッチビッグにもなれる選手で、昨季NBLではスリー成功率38.9%をマーク。東京オリンピック4試合でも成功率50%の高水準を記録している。
今後スパーズがどんなチームになるのかちょっと想像がつかない。これからチームを引っ張っていくことになるであろうデジャンテ・マレーは、ミルズやデローザンの移籍報道が出た直後にTwitterを更新し、「サンアントニオ!応援したくなるような、そして誇りに思えるようなものをみんなに届けるから」と新章への意気込みを綴った。
参考記事:「ESPN」