ブルズの二コラ・ミロティッチが3月の第4Q得点でリーグ1位を記録中
シカゴ・ブルズのルーキー、ニコラ・ミロティッチが、シーズン大詰めの大事な時期に大きくパフォーマンスを上げてきた。
2月までは7.2得点、4.3リバウンド、FG成功率39.4%を平均していたミロティッチだが、3月に入ってからは出場時間の増加と共にスタッツが21得点(チーム最多)、8.2リバウンド、FG成功率42.9%と大幅に上昇。ESPNによると、3月の第4Q平均得点はリーグトップの9.5得点を記録している。
▼3月の第4Q得点リーグトップ5
得点 | FG% | MP | |
N.ミロティッチ | 9.5 | 48.7 | 11.4分 |
L.ジェイムス | 8.5 | 51.7 | 8.6分 |
R.ウェストブルック | 8.3 | 42.6 | 7.8分 |
S.カリー | 7.6 | 56.8 | 7.5分 |
L・ウィリアムズ | 7.3 | 49.1 | 9.1分 |
※このリストは、3月に行われた試合の70%以上に出場した選手が対象。セルティックスのアイザイア・トーマスが9.6得点を記録しているが、5試合にしか出場していないので除外されている。
第4Qにはガベージタイムなども含まれるので、このスタッツだけを見て、出場分数と得点の多いミロティッチがレブロンやカリーよりもクラッチな活躍をしていると判断できるわけではもちろんない。とはいえ、ルーキがこの面子に混じっているのはすごいことだ。
ブルズの3月の成績は6勝7敗と負け越しているものの、デリック・ローズとジミー・バトラー、タージ・ギブソンらが負傷していたことを考えれば、よく踏ん張った方だと言える。
▼イエス!
▼20日ラプターズ戦、ダブルダブルハイライト
ローズとバトラーが離脱してからのブルズは、ジョアキム・ノアをエルボーに置いてプレーメイキングさせる攻撃パターンが一段と多くなった。このオフェンスが上手く機能できたのは、ストレッチパワーフォワードとしてスリーポイントラインでのキャッチ&シュートやフェイク&ドライブをこなせるミロティッチの存在が大きい。
▼ミロティッチがPFの際のブルズのフロアスペーシング
(via Grantland)
エルボーの上でボールキープするノアと3Pラインの外にいるミロティッチが相手のビッグマンを誘き出しているおかげで、インサイドはがら空きだ。これによりカッターはイージーな得点を挙げられるようになる。
またミロティッチは、ノア/ガソル/ギブソンのいずれか2人とフロアをシェアするスーパーサイズ・ラインアップの場合でも、スモールフォワードとして十分に活躍できるスキルを持っている。とにかく器用でオールラウンドなビッグマンだ。
今季のルーキー・オブ・ザ・イヤーはアンドリュー・ウィギンスという見方が優勢だが、もしミロティッチがシーズン終了まで今の調子を維持できるようならば、有力候補の1人として議論されるべきだろう。
Image via @MiroticNews
ソース:「ESPN」