ジャズのコアが崩壊寸前?ゴベアとミッチェルの決別は不可避か
長年に渡ってチームのコアとなるはずだったユタ・ジャズのオールスターデュオが崩壊の危機か?
『The Athletic』が関係者から得たという情報によると、ドノバン・ミッチェルとルディ・ゴベアの関係が“修復不可能”な状態だという。
2人の関係が悪化したのは、新型コロナウイルスを巡る騒動がきっかけ。3月11月にゴベアがコロナ検査で陽性と診断されたことによりNBAのロックダウンが決行され、その翌日にはミッチェルにもコロナ感染が確認されている(現在は2人とも完治)。どちらが先に感染していたのかは分からない。
シーズン中断となる数日前、ゴベアはチームメイトの私物や記者のレコーダーをべたべた触るなど、事態を楽観視した軽率な行動を繰り返していたらしく、ミッチェルはそのことに激怒していると、2人の感染が発覚した当初に報じられていた。
▼批判が集中したゴベアの行動
それから間もなく、ゴベアは自身のインスタグラムに「私の行動で周囲を危険にさらしてしまったかもしれない」と謝罪文を掲載。その4日後の3月16日、ミッチェルは米報道番組『グッド・モーニング・アメリカ』の取材で、「怒りが収まるまで少し時間がかかった。彼(ゴベア)の謝罪文を読んだ。彼が無事で良かった」とコメントしていた。
ここからゴベアとミッチェルのわだかまりは解消していくかと思われたが、1カ月経った今でも2人の溝は少しも埋まっていないようだ。
NBAではずっと選手たちの自宅待機が続いている。そんな状況下では、2人が歩み寄るのは極めて困難だろう。実際に顔を合わせて話し合うことが可能になれば、2人の関係性も良い方向に進んでいくかもしれない。
▼コロナ隔離中もトレーニングに励むゴベア
ただ、報道にある通り、2人の関係が修復不可能な場合、ジャズはどちらかを選ばなければならない。2人とも2020-21シーズンが契約最終年で、今夏にマックスでの延長契約対象となる。
ゴベアは2年連続DPOYのリーグを代表するリムプロテクターであり、一方のミッチェルは若手屈指のスコアラー。多くのチームが関心を示すことだろう。
なお2人の盟友であるジャズのジョー・イングルスは、ゴベアとミッチェルの関係は修復可能だと信じている様子:
「すべてが丸く収まると確信しているよ。ゴベアに対するドノバンの言い分は聞いた。後は2人がお互いへの苛立ちを解消できるかどうかだ。シーズンが再開する頃には、チームが平常に戻ると信じている。ケミストリーも問題ないだろう。僕たちはNBAでも特に親密なチームとして知られているし、今でもそうだと信じている」
– ジョー・イングルス
もしジャズが今回の危機を乗り越えることができれば、チームとしての結束はさらに強まるはずだ。
参考記事:「The Athletic」