スパーズがベンチの大奮闘でクリッパーズに快勝、ホーム42連勝
現地15日にAT&Tセンターで行われたロサンゼルス・クリッパーズ対サンアントニオ・スパーズ戦は、第4Qをダブルスコアで圧倒したスパーズが108-87で勝利。12日のサンダー戦に続いて、プレーオフ第2ラウンドマッチアップ候補の強豪チームを本拠地で下し、ホーム連勝記録を42勝とした。
この日のスパーズは第1QのFG成功率が33%と立ち上がりが悪く、クリッパーズに先手を取れるも、クリス・ポールがベンチに下がった第2Q最初の5分間にセカンドユニットが12-1のランを仕掛け、9点リードを奪取。対するクリッパーズは、そこから司令塔をフロアに戻してオフェンスのリズムを立て直すと、ハーフタイムまでに22-17のランで巻き返し、48-44の4点差で試合を折り返す。クリス・ポールは前半だけで18得点、7アシスト、FG成功率72%を記録する好パフォーマンスをみせた。
▼CP3前半ハイライト
第3Qに入ると、スパーズはカワイ・レナードがCP3をマークするようになり、ポールをスローダウンすることに成功するも(後半のCP3は4得点、1アシスト、2ターンオーバー、FG成功率20%)、クリッパーズは代わりにJ.J.レディックとジェフ・グリーン、デアンドレ・ジョーダンらがステップアップして得点を稼ぎ、第3Q残り16秒でついに逆転。このまま形勢が変わってしまうかと思われたが、ここからスパーズは再びセカンドユニットの奮闘をきっかけに猛攻撃を展開する。
まず、第3Q終了のブザーと同時にカイル・アンダーソンがジャンプショットを沈めて逆転すると、第4Q開始3分でデビッド・ウェスト、マヌ・ジノビリ、パティ・ミルズが5本のフィールドゴールを成功させ、一気に二桁リードを獲得。特にウェストは、2ポゼッション連続でオフェンスリバウンドからレイアップをねじ込むなど、気迫溢れるプレーでチームと球場のムードを高めた。
「最初の3クォーターでうまく相手を消耗させることができ、そして第4Qにウェストがその状況を活用できたと思う。彼は素晴らしいフィジカルプレーをしてくれる。ビッグマン相手だけでなく、スクリーナーとしてもね。僕たちガードをフリーにしてくれる」
– パティ・ミルズ
10点ビハインドに陥ったクリッパーズは、クリス・ポールとレディックをフロアに戻すも流れは変わらず。反対にスパーズは、第4Q中盤からミルズとダニー・グリーンがスリーを連続で沈めるなど、攻撃の手を一切休めることなく、残り時間4分でリードを20点に拡大。この時点で両チームとも早々とスターターをベンチに下げた。
▼オルドリッジ→ミルズ
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
LAC | 21 | 23 | 26 | 17 | 87 |
SAS | 19 | 29 | 23 | 37 | 108 |
これで今季ホーム成績を33勝0敗としたスパーズは、レナードが20得点、ラマーカス・オルドリッジが17得点をマーク。オールスターブレイク後にスランプが続いていたグリーンは、5本中4本のスリー成功で12得点と久々に爆発した。
またこの日は、スパーズのベンチユニットが相手の控えを51-20でアウトスコアする大活躍。ミルズの15得点/6アシスト/5リバウンドをはじめ、ジノビリが13得点、ウェストが第4Qだけで8得点を獲得し、CP3がいない時間帯のクリッパーズラインアップを蹴散らした。
▼パティ・ミルズ
敗れたクリッパーズは、ポールが22得点/8アシスト、ジョーダンが16得点/14リバウンドを記録している。
ダンカンがハブリチェック超え
15日の試合では、ティム・ダンカンがキャリア通算2万6399得点目を獲得。元セルティックスのジョン・ハブリチェックを追い抜き、歴代14位に浮上した。
▼ハブリチェック超えの瞬間
▼歴代通算得点記録12位~17位
(レギュラーシーズン)
プレーヤー | 得点 | キャリア | |
12 | ドミニク・ウィルキンス | 26668 | 15年 |
13 | レブロン・ジェイムス | 26505 | 13年 |
14 | ティム・ダンカン | 26399 | 19年 |
15 | ジョン・ハブリチェック | 26395 | 16年 |
16 | ポール・ピアース | 26228 | 18年 |
17 | ケビン・ガーネット | 26071 | 21年 |
ボックススコア:「NBA」