ウィザーズのブラッドリー・ビールが決勝スリー、スパーズ敗北
現地4日にベライゾン・センターで行われたサンアントニオ・スパーズ対ワシントン・ウィザーズの試合は、同点で迎えた残り時間0.3秒にブラッドリー・ビールが決勝ゴールとなるステップバックスリーに成功。ホームのウィザーズが第4Q序盤の8点ビハインドから逆転勝利を収めた。
この日のスパーズはオフェンスのリズムが悪く、特に後半はターンオーバーに次ぐターンオーバー(合計20ターンオーバー)。さらにグレッグ・ポポビッチHCがプレシーズンから問題視していたトランジションディフェンスの脆さを突かれ、ウィザーズに24点のファーストブレイク得点を奪われた。
開始からフィールドゴールを8本連続で外し、最初の5分ではやくも17点ビハインドに陥ったスパーズだが、カワイ・レナードやラマーカス・オルドリッジの活躍で息を吹き返し、第1Qのうちに逆転。その後は、ウィザーズのスピーティーなバスケに苦戦しながらも、何とか試合のペースをコントロールし、3クォーターを通してリードをキープする。
しかし第4Qに入ると、バッドパスやミスコミュニケーションなどからターンオーバーを連発。ウィザーズにじわじわと追い上げを食らい、残り時間3分20秒でゲームをひっくり返された。スパーズは第4Qだけで10ターンオーバーを記録している。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
SAS | 23 | 28 | 22 | 26 | 99 |
WHS | 22 | 25 | 19 | 36 | 102 |
スパーズは、レナードがチームハイの23得点、9リバウンドを記録。前半はFG14本中8本成功の18得点と好調だったが、後半に入ってオフェンスの勢いが落ちてしまった。
17得点をマークしたトニー・パーカーは、崩壊しかけていた第4Qのスパーズオフェンスを牽引。ドライブからレイアップやファウルショットで得点を重ねた他、3点ビハインドで迎えた残り時間7秒には今季第1号のスリーポイントを沈めて同点に持ち込んだ。パーカーは第4Qに11得点を挙げている。
今季のスパーズはほぼすべての試合で、スロースタートとターンオーバー、ゲーム終盤でのエクスキューションが問題となっている。ラマーカス・オルドリッジが完全にチームに馴染むのも、もう少し時間がかかりそうだ。ともあれ、これでアウェイ3連戦が終わり、シーズン成績は3勝2敗。次は現地7日にホームでシャーロット・ホーネッツと対戦する。
一方で勝利したウィザーズは、ブラッドリー・ビールがゲームハイの25得点をマーク。ジョン・ウォールは17得点、13アシスト、4スティールと攻守で大活躍した。
今季のビールは4試合で平均25.3得点、FG47.5%、3P46.4%を記録中。昨季の15.3得点、FG42.7%から大幅に数字を上げてきた。この調子を維持できれば、MIPの最有力候補になるかもしれない。
ボックススコア:「NBA」