2014-15カイル・コーバーのスリー221本: シューティングマシンハイライト
1位シードで迎えた今季プレーオフではなかなか調子が上がらないまま、カンファレンスファイナル第2戦で激しく足首を捻挫し、戦線を離脱することとなったアトランタ・ホークスのカイル・コーバー。やや不完全燃焼な幕切れとなってしまったが、レギュラーシーズンではキャリアベストなシューティングパフォーマンスをみせ、ホークス球団史上初の60勝到達に大貢献した。
以下は、今季コーバーが沈めた221本すべてのスリーをまとめたハイライト映像。足をセットする速さ、クイックリリース…。美しすぎて、動画を見ながらついつい真似をしてしまう。
▼パート1
2014-15シーズンのコーバーは、スリーポイント成功数でスプラッシュブラザーズに次いでリーグ3位となる221本を記録。その成功率は前代未聞レベルの49.2%だ。実際に、シーズン合計100本以上のスリーを成功させた歴代選手の中で、コーバーよりも成功率が高かったのは過去にわずか3人、150本以上では1人もいない。
またコーバーは、1試合平均「+/-」(特定の選手が出場した時間帯でのチームの得失点差)でプラス8.3を記録。スーパースターレスなホークスフェンスの原動力として大活躍した。
レギュラーシーズンは、ウィークサイドからスクリーンを抜けてのキャッチ&シュートや、トランジションでのスリーをバンバン決めていたコーバーだが、プレーオフではこの辺りを潰されてしまった様子。ホークスのスクリーンセットが上手く機能しなかったのと、イマン・シャンパートやブラッドリー・ビールらが影のごとくコーバーに張り付いていたのが、大きな理由の一つだ。
▼パート2
これからのホークス
ホークスがさらなる高みにのぼるためにはスーパースターの存在が不可欠、そんな見方も多い中、コーバーは今の体制を諦めていない。Grantlandのインタビューで、チームのこれからについて次のように語っている:
「もしトップ5のプレーヤーを誰か獲得できるのなら最高さ。だけど、そんな風に考えるのは僕たちの仕事じゃない。ホークスにはレブロンがいない。だから僕らは彼を負かす手段を見つけられるよう、挑戦し続けなければならないんだ。ベストプレーヤーの1人がいないという理由だけで、チャンピョンになれないという考え方を受け入れろと?それならば、僕らは何のためにプレーしているんだ?」
「1人の選手がすべて、というチームにいたことがあるよ。だけど今のやり方のほうが楽しい。僕はこのビジョンを信じている。そして、いつか目標を達成できると考えている」
– カイル・コーバー
来季も、ホークスが見事なチームプレーを披露しくれることに期待したい。
「頂点に登りつめるためには、何度か大きな挫折を経験しなくてはならない。僕たちにとって、今回がその時だったんだ」
Image by Keith Allison/Flickr
Video:「YouTube/DownToBuck」