パスカル・シアカムがレイアップで決勝ブザービーター!!
ラプターズの若手成長株がキャリア第1号のゲームウイナーに成功だ。
109-109の同点で試合最後のポゼッションを迎えた現地17日のトロント・ラプターズ対フェニックス・サンズの一戦。エースのカワイ・レナードが欠場していたラプターズは、3年目フォワードのパスカル・シアカムにラストショットを託す。シアカムは3Pラインの外側でギリギリまで時間を削ると、残り3秒あたりで左から鋭いドライブを仕掛け、終了のブザーと同時にレイアップをねじ込んだ。
ボールをギャザーした後の加速と歩幅が凄まじい。シアカムが試合残り1分で同点もしくは逆転のショットを任されたのは今回が初めてで、見事ヘッドコーチの期待に応えた。
サイドラインから見守っていたレナードも満面の笑み。
この日のシアカムは、33分の出場で10得点、12リバウンド、5アシストとオールラウンドに活躍。FGは8本中4本で、得点面では決して絶好調ではなかったが、最後のポゼッションをカイル・ラウリーやサージ・イバカを軸にしたセットプレイではなく、あえてシアカムのアイソレーションをコールしたニック・ナースHCの大胆な采配が功を奏した。
ナースHCによれば、最近のシアカムはクロックをギリギリまで使ってショットを放つ練習を積んできたとのこと。レナードは正念場に強く、これまで何度もゲームウイナーを沈めてきた実績の持ち主だが、その一方でラストショットのタイミングを見誤って、相手に逆転や同点のチャンスを与えてしまうことも度々ある。今後はこういった場面で、シアカムにボールが託される機会が増えるかもしれない。
今季成績を34勝13敗としたラプターズは、シアカムの他に、イバカがチーム最多の22得点、ラウリーが16得点、9リバウンド、8アシストを獲得。第4Qの勝負所では、ラウリーとイバカのスクリーンプレイが光った。
敗れたサンズは、デビン・ブッカーが30得点/8アシスト、新人のディアンドレ・エイトンが15得点/17リバウンドで奮闘している。
ボックススコア:「NBA」