ドウェイン・ウェイドのレイアップが奇跡的にリムの上で静止
現地9日にアメリカン・エアラインズ・アリーナで行なわれたマイアミ・ヒート対トロント・ラプターズのカンファレンス・セミファイナル第4戦で、極めて稀なハプニングが起きた。
ヒートの4点リードで迎えたオーバータイム残り1分、1本のフィールドゴールが勝敗を左右する緊迫した状況の中、ドウェイン・ウェイドがドライブから放ったスクープショットが、リングにバウンスしてそのまま入るかと思いきや、リムの根元部分で静止。しばらくしてもボールが落ちてこなかったため、ジャンプボールがコールされた。
4試合中3試合で延長戦突入、ハーフコートからの同点ブザービーター(第1戦)、両チームのスタメンセンターが同じ日に離脱、そして今回のハプニング。ヒート対ラプターズのカンファレンスセミファイナルは、いろんな意味で波乱に満ちたシリーズとなっている。
その後試合は、ジャンプボールを制したラプターズが、デマー・デローザンのレイアップにより2点差に巻き返すも、ヒートはゴラン・ドラギッチがカウントワンスローのレイアップをねじ込んで応戦し、残り22秒でリードを5点に拡大。続いてウェイドがスティールからダンクを叩きこんで勝利を確実にし、ヒートはシリーズを2-2のイーブンに戻した。
▼D.ウェイド
ヒートは、ウェイドがゲームハイの30得点をマーク。第4Q残り12秒には試合をオーバータイムに持ち込む同点のレイアップを成功させるなど、クラッチタイムでも活躍した。他には、ドラギッチとジョー・ジョンソンがそれぞれ15得点をあげている。
ラプターズは、テレンス・ロスとコリー・ジョセフがチームハイの14得点、デマーレ・キャロルが13得点、ビズマック・ビオンボが13得点/13リバウンドを記録。オールスターのカイル・ラウリーとデマー・デローザンは、この日も調子が悪く、2人の合計でフィールドゴール28本中6本の19得点に終わった。
▼ビオンボがスタウダマイヤーをポスタライズ
ラプターズとヒートのシリーズ第5戦は、現地11日にトロントで行われる。
ボックススコア:「NBA」