エンビードがOT残り0.8秒で決勝スリー、76ersがシリーズ王手
NBAでは現地4月20日、イースト4位のフィラデルフィア・76ersと5位のトロント・ラプターズがスコシアバンク・アリーナでファーストラウンドシリーズ第3戦を対戦。オーバータイムに及ぶ激闘の末、76ersが104-101でラプターズを下し、シリーズ3勝0敗で王手をかけた。
第3戦の勝敗を決したのは、ジョエル・エンビードが決めたミラクルショット。ショットクロック残り0.9秒という厳しい状況の中、エンビードはタイムアウト明けのセットプレイでインバウンドパスを左ウィングで受け取ると、そのままキャッチ&ターンアラウンドで3Pをクイックリリース。残り時間0.8秒で決勝点となるスリーを沈める。
この日のエンビードは、44分の出場で33得点と13リバウンドをマーク。第4QもしくはOTの残り10秒以下でゲームウイナーを決めたのは、レギュラーシーズンを含め今回がキャリア初となる。
「素晴らしいプレイコールだった。トバイアス(ハリス)が最高のスクリーンをセットし、ダニー(グリーン)が最高のパスを出してくれた」
– ジョエル・エンビード
2年連続でのカンファレンス準決勝まであと1勝に迫った76ersはエンビードの他、ジェームズ・ハーデンとタイリース・マキシーがそれぞれ19得点で勝利に貢献。エンビードはゲーム・ウイニングショットの他にも、第3Qにパスカル・シアカムの上から強烈なポスタライズダンクを叩き込むハイライトプレイを披露した。
一方でスウィープの崖っぷちに立たされることとなったラプターズは、OG・アヌノビーが26得点、ゲリー・トレントJr.が24得点、プレシャス・アチウワが20得点を記録。第4QとOTの勝負所でアチウワとアヌノビーがそれぞれフリースローに失敗してしまい、勝利のチャンスを逃すこととなった。
76ersとラプターズは現地23日に第4戦を対戦。ラプターズは、第1戦で足首負傷により離脱した新人のスコッティ・バーンズが復帰する見込みだという。
ボックススコア:「NBA」