キャブス、スティーブンソンやチャルマーズらベテランFAをワークアウトに招待
最近クリーブランド・キャバリアーズの調子が悪い。
これまでにもシーズン途中で一時失速することはあったが、今年の1月はレブロン・ジェイムスがリーグ3位となる出場時間(38.4分)を平均したにもかかわらず、月間成績で7勝8敗。レブロン再加入後のキャブスが、1ヵ月間の成績で負け越したのは初めてだ。J.R.スミスの負傷離脱やケビン・ラブの背中の悪化、さらにオフシーズンにマシュー・デラベドバやティモフェイ・モズゴフを失い、選手層が薄くなったことが、シーズン中盤にきて大きく響いている。
現在キャブスのロスターは14人。ここ最近レブロンがチームの戦力補強、特にベンチを引っ張れるプレイメーカーの獲得を公に要望していることもあり、ESPNによると、キャブスはロスターの穴埋めをすべく、マリオ・チャルマーズやランス・スティーブンソン、カーク・ハインリックらベテランのFAガードをワークアウトに招待したという。
昨年の11月にヒートからグリズリーズへとトレード移籍したチャルマーズは、昨季61試合の出場で10.3得点、3.8アシストを平均。怪我人続出だった昨季グリズリーズのバックアップPGとして活躍していたが、3月にアキレス腱断裂でシーズン全休となり、チームから解雇された。
チャルマーズはビッグスリー時代のヒートで、ポイントガードとして4年連続のファイナル進出と2度のリーグ制覇に貢献。レブロンとのプレー経験やプレーオフ経験も豊富で、即戦力になれる選手だが、不安要素は、アキレス腱断裂の重傷を経て、以前のレベルで再びプレーできるかどうかだ。
▼チャルマーズ、2016年ハイライト
ペイサーズ時代にプレーオフでレブロンと激しくぶつかり合ったスティーブンソンは、オフシーズンにペリカンズと契約し、6試合に出場するも、11月初めに股関節の手術を受けて戦線離脱。その後ペリカンズを解雇され、FAとなっていた。
ペイサーズを離れてからはすっかりジャーニーマンと化し、ポジティブな印象をあまり残せていたいスティーブンソンだが、まだ26歳と若くて身体能力も高く、調子が良ければディフェンスからプレイメークまでハイレベルにこなせるオールラウンダーだ。ニックスから加入した頃のJ.R.スミスのように気持ちを切り替え、チームでの役割に上手くフィットできれば、キャブスが探し求めていたピースになれるかもしれない。
▼キャリアハイ33得点
昨季をブルズとホークスでプレーしたハインリックは、46試合で3.0得点、1.6アシストを平均。今季はまだどのチームとも契約していない。現在36歳と3人の中では最年長だが、大ベテランらしくミスの少ない安定したプレーができる。
キャブスはこの3選手の他にも、ジョーダン・ファーマーをワークアウトに招待しているという。
参考記事:「NBA」