不調ながらも勝負所で覚醒したリラード、クラッチスリーでGSWを撃破
今季のデイミアン・リラードは、紛れもなくリーグ最強の“クローザー”だ。
現地3月3日に行われたポートランド・トレイルブレイザーズ対ゴールデンステイト・ウォリアーズの一戦、リラードは試合の大部分で絶不調だった。
第4Q残り5分の時点で、FG13本中3本、スリー7本中わずか1本成功に、ターンオーバーが5本。ウォリアーズ守備に封じ込められたまま終わるかに見えたが、例のごとく正念場で「Dame Time」が発動してゲームをひっくり返す。
リラードは第4Q残り2分に同点のクラッチショットを沈めると、ブレイザーズの1点ビハインドで迎えた残り14秒には再びステップバックから逆転決勝弾となるスリーに成功。
さらに、次の守備ポゼッションでは、同点を狙ったドレイモンド・グリーンのペネトレーションに対して体を張ってチャージングを取り、勝利を呼び寄せた。
この日のブレイザーズは、リラードとカーメロ・アンソニーがそれぞれ22得点をマーク。108-106でウォリアーズを下した。
一方でウェスト9位に転落したウォリアーズは、ステフィン・カリーが35得点で奮闘。試合の大部分で的確なダブルチームを仕掛けてリラードを抑え込めていたが、最後の最後でマンツーマンの守備で勝負に出てしまい、それが仇となった。
Dame Time
NBA.comのデータによると、今季のリラードは5点差以内で迎えた試合残り5分以下のクラッチタイムで、FG61.4%、スリー57.1%、フリースロー100%の成功率を記録中。
例年にも増して驚異的な勝負強さを発揮しており、主力の怪我に悩まされ続けているブレイザーズを20勝14敗の好成績に導いている。
ボックススコア:「NBA」