76ersのダニー・グリーン、今季最後の試合で左ひざ前十字靭帯断裂の大怪我
プレイオフ敗退が決まったばかりのフィラデルフィア・76ersは現地13日、ガードのダニー・グリーンがひざ前十字靭帯断裂の怪我を負ったことを発表した。
グリーンが負傷したのは、前日に本拠地ウェルズファーゴ・センターで行われたマイアミ・ヒートとのシリーズ第6戦序盤。チームメイトのジョエル・エンビードがレイアップで転倒した際にグリーンの左足を巻き込んでしまい、グリーンの足が不自然な方向に曲がってしまう。
グリーンはしばらく激痛でフロアにうずくまった後、チームメイトに抱えられながらロッカールームへと退場。翌朝のMRI検査で左ひざの前十字靭帯、さらに外側側副靭帯が断裂していることが発覚したという。
「事故が起きた瞬間に『この試合には戻ってこれない』と感じた。そして自分の足で歩こうとした時に、怪我の深刻さが分かった。体重を乗せようとすると膝が崩れたんだ。そこで、復帰までにしばらくかかりそうだと確信したよ」
– ダニー・グリーン
なお76ersは12日のヒートとの第6戦に敗れ、シリーズ2勝4敗で今季ポストシーズン敗退が確定。シーズン最後の試合で、こんな形でACL断裂の重傷を負ってしまったのは残念で仕方がない。
今季ポストシーズンでのグリーンは、2018年のサンアントニオ・スパーズ退団後で自己最多となる8.6得点、スリー成功率40.8%を平均。76ersの0勝2敗で迎えたヒートとのシリーズ第3戦では、7本のスリー成功から21得点をマークし、チームの勝利に大貢献した。
2009年ドラフト全体46位指名でNBA入りしたダニー・グリーン。キャリア序盤に何度かウェイブされてながらも努力を続け、2010年代前半のスパーズでリーグトップクラスの3&Dプレイヤーへと成長。
好不調の波が激しい部分があるものの、2016-17シーズンにオール・ディフェンシブ・チーム入りするなどディフェンダーとして(特にトランジションD)は極めて優秀であり、2014年のスパーズ、2019年のラプターズ、そして2020年のレイカーズで優勝に大貢献している。
ACL断裂はNBA選手にとって最悪の怪我の一つであり、戦線復帰までに要する期間は通常8~12カ月。グリーンの年齢(今年6月で35歳)を考慮すれば、このまま現役引退となる可能性もある。
参考記事:「NBA」