元ドラフト2位指名のダーコ・ミリチッチ プロバスケからプロ格闘技に転向
2003年のNBAドラフトクラスは過去最高レベルの逸材が揃っていた。1位指名のレブロン・ジェイムスをはじめ、カーメロ・アンソニーにクリス・ボッシュ、ドウェイン・ウェイド…。
いずれもリーグを代表するスーパースターへと成長を遂げたわけだが、この4人に混じって同じ年にトップ指名を受けたダーコ・ミリチッチという選手を覚えているだろうか?
ミリチッチは、2003年にピストンズが全体2位で指名したセルビア出身のセンター。機動力が極めて高い7フッターとして大きな注目を浴び、ウェイドやカーメロよりも上位で指名を受けた期待の選手だった。ドラフト前には、ミリチッチを「ウィルト・チェンバレン並のスキルを持ったビッグマン」と大絶賛したスカウトもいたほどだ。
しかし残念ながらNBAではほとんど目立った活躍ができず、キャリア平均で6得点、4.2リバウンドをマーク。これといった成績を残せないまま、合計10シーズンで6チームを転々とした後、2013年にリーグからひっそりと引退した。
▼ミリチッチのNBAキャリアハイライト
現在のミリチッチは、プロバスケの世界から完全にリタイアし、故郷セルビアでプロキックボクサーとしての道を歩みはじめている。『NBASerbia.com』の報道によると、現地23日に世界キックボクシング協会 (WKA)と正式に契約を結ぶという。
▼ミリチッチのトレーニング風景
同じく23日には、ミリチッチのプロデビュー戦の日程が発表される予定だ。
期待と実績の落差が激しすぎたことから、「リーグ史上最大のドラフト失敗例の一人」という不名誉な称号を与えられたミリチッチ。まだ29歳とアスリートとしてはこれからなので、第2のプロスポーツ人生ではぜひ成功を収めてほしい。
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参考記事:「Bleacher Report」