ダーク・ノビツキーが3ヶ月ぶりに髭剃り
1月のこと。低迷が続いていたマブスのプレイヤーは、「勝率5割を超えるまで髭を剃らない」という誓いを立てた。それから約3ヶ月後。14日の試合でマブスはようやく勝率5割に達し、悲願の髭剃りが解禁となった。
試合終了のブザーが鳴るや否や、一目散にロッカーに駆け込んだダーク・ノビツキー。報道陣を前に、満面の笑みで伸びすぎた髭におさらばした。
「本当に長かった。妻が2月くらいからキスしてくれなくなってね。また髭を剃れてとてもすがすがしい」
-ダーク・ノビツキー
この髭剃り禁止のアイデアは、1月の終わりごろにビンス・カーターとO.J.マヨが言い出したもの。「勝率5割超えるまで剃らない」という約束のもと、ノビツキーとクリス・ケイマンが参加した。
不調が続くチームのモチベーションを高めようというのが狙いだったが、最初はなかなかうまくいかず、2月の勝率はほとんど変わらないまま。3月になり調子が上がったが、5割まであと1勝というところで負けてしまう。これが3度ほどあった。その間にも髭は伸び続ける…。
伸び続ける髭は、ノビツキーの苛立ちの表れでもある。2シーズン前にはNBA王者に輝いたマブスが、どうして勝率5割すら達成できないのか。もしこのままシーズンを負け越すようなことになれば、来季まで髭を伸ばし続けるつもりだったのか?
そして、14日のホーネッツ戦で、ようやくマブスは5割に到達することができた。ちょうどこの日は、ノビツキーが通算2万5千得点目を獲得した記念すべき試合でもある。試合後ノビツキーは、シャワーも浴びないままに電気カミソリを手にした。
なんとか5割に届いたものの、マブスがプレイオフに出られないことはすでに決定している。ノビツキーとしては複雑な気持ちだろう。マブスがプレイオフを逃すのは2000年以来で、実に12年ぶりとなる。
Thumbnail:「NBA – YouTube」