【2017NBAファイナル第2戦】カリーとレブロンがトリプルダブル
現地4日にオラクルアリーナで行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ対クリーブランド・キャバリアーズの2017ファイナル第2戦は、ウォリアーズが132-113で第1戦に続き快勝。今季プレーオフの無敗記録を更新し(14勝0敗)、シリーズを2-0とした。
2選手がトリプルダブル
この日のキャブスは、レブロン・ジェイムスが29得点、14アシスト、11リバウンド、FG成功率66.7%のトリプルダブルで大奮闘。NBAファイナルにおけるキャリア通算8回目のトリプルダブルで、マジック・ジョンソンに並ぶ歴代最多記録だ。
▼NBAファイナルでの通算トリプルダブル
キャブスはターンオーバーの数をミニマムに抑えつつ、序盤からアグレッシブにペイントエリアを攻撃。トランジションやインサイドの守備も第1戦から改善し、さらに前半でドレイモンド・グリーンを3ファウルに追い込むなど、良い流れでプレイできていたが、それでも終盤は接戦に持ちこむことすら出来なかった。
ウォリアーズは、ファウルトラブルに加えて、前半だけで13ターンオーバーと、ミスが目立つ部分がありながらも、圧倒的な得点力でそれをカバーし、3点リードで試合を折り返すと、後半に入ってからは一気に主導権を掌握。4点差で迎えた第3Q残り5分30秒から16-4のランを仕掛けて、一気に点差を16点に広げ、第4Qは二桁リードを維持したまま、ホームでシリーズ2連勝をあげた。
ステフィン・カリーは、32得点、11アシスト、10リバウンドでプレーオフキャリア初となるトリプルダブルを記録。ESPNによると、ウォリアーズの選手がプレーオフの試合で30得点トリプルダブルを達成したのは球団史上初だという。
▼カリーvsレブロン
スリー成功数で新記録
ウォリアーズはカリーの他、ケビン・デュラントが33得点、13リバウンド、6アシスト、5ブロック、3スティールをマーク。22本中13本のフィールドゴールを決めながら、ドレイモンドがファウルトラブルでベンチに下がった際にはスモールラインアップのセンターを務めるなど、攻守でオールラウンドに大活躍した。NBAファイナルの試合で30得点/5ブロック以上を記録したのは、カリーム・アブドゥル・ジャバー、アキーム・オラジュワン、ティム・ダンカンに次いで、デュラントが史上4人目となる。
▼KDが5ブロック/3スティールを記録したと知った時のグリーンのリアクション
この日はクレイ・トンプソンもショットが好調で、4本のスリーを含む12本中8本のショットを成功させ22得点を獲得。ウォリアーズはチーム全体でFG51.7%、3P41.9%、FT91.7%を記録し、NBAファイナル新記録となる18本のスリーを沈めた。
去年と同じく、オラクルアリーナでの2連続惨敗スタートとなったキャブスは、レブロンの他に、ケビン・ラブが27得点、7リバウンドをマーク。ラブは序盤から積極的にインサイドをアタックし、ドレイモンドをファウルトラブルに陥れた。
キャブスで目立った活躍ができたのはレブロンとラブのみで、カイリー・アービングはFG成功率34.8%の19得点。イアン・クラークとマッチアップした際は、1on1から難しいショットを決めるアービングらしいプレイができていたが、クレイ相手の場合は苦戦が続いている。
またトリスタン・トンプソンは、8得点/4リバウンドと第2戦でもあまりインパクトを残せず。本来のトンプソンはリバウンドに強く、キャブスのビッグマンで唯一ウィングにスイッチしてペリメーターを守れる貴重な戦力だが、ボックスアウトが得意で重さのあるザザ・パチュリアのような選手とは相性が悪いのかもしれない。
この日のキャブスは、スティールとペイントエリア得点でウォリアーズを大きく上回り、ファーストブレイク得点でもほぼ互角に持ちこんだが、スリーポイントで差を付けられてしまった。
ボックススコア:「NBA.com」