ジャズが10連勝でリーグ首位浮上、ゴベアはキャリア3度目の20/20
ユタ・ジャズの快進撃が止まらない。
ジャズは現地27日、本拠地ビビント・アリーナで行われたダラス・マーベリックス戦に116-104で圧勝し、今季成績を14勝4敗に更新。同日にロサンゼルス・レイカーズが敗北して14勝5敗となったことで、ジャズがリーグ単独首位に躍り出た。
エースのドノバン・ミッチェルが欠場していたこの日のジャズは、ルディ・ゴベアが29得点、20リバウンドをマークし、攻守でチームを牽引。第1Qを32-19で上回って完全に主導権を握ると、第2Q以降もマブスに反撃のチャンスを一切与えず、最後まで二桁リードを維持した。
ゴベアの他には、シックスマンのジョーダン・クラークソンが31得点、ジョー・イングルスが11本中7本のスリーを沈めて21得点/8リバウンドで勝利に大貢献。
ジャズは、シューターでフロアを広げながら展開するスプレッド・ピック&ロールをメインウェポンに、マブスディフェンスを縦横無尽に切り崩した。
チャリティー開始から無敗
これでジャズは、連勝記録を今季リーグ最長となる10に更新。
球団オーナーのライアン・スミスが、「今季ジャズが1勝をあげる度に、恵まれない環境の子供に4年間の奨学金を寄付する」という慈善事業プログラムを公式発表した1月8日から、1度も負けていない。これが選手たちのモチベーションの一部になっているかは分からないが、今季ジャズが勝てば勝つほど世の中が少し良くなる。
コロナ感染拡大でリーグ中断となった9カ月ほど前には、ミッチェルとゴベアの確執が報じられるなど不安材料が浮上し、チームコアの崩壊すら懸念されていたジャズだが、蓋を開けてみれば、オンコートでのケミストリーには全く問題なく、むしろチームとして一段と成長している印象。
今季のジャズは、1試合平均の得失点差でレイカーズとバックスに次ぐ、リーグ3位の+7.8点を記録中。100ポゼッションあたりの数字を見ると、オフェンスで5位、ディフェンスで3位で、1試合のスリー成功数は16.6本でリーグ首位だ。紛れもなく優勝候補の一角となれるチームスタッツを記録している。
一方でマブスは3連敗を喫し、ウェスト11位に転落。ルカ・ドンチッチが30得点で奮闘した。
ボックススコア:「NBA」