エンビードとタウンズが乱闘で退場処分、試合後もSNSで火花
今季一発目の乱闘騒ぎにより、リーグを代表するビッグマン2人が退場処分を食らった。
現地30日にウェルズファーゴ・センターで行われたフィラデルフィア・76ers対ミネソタ・ティンバーウルブズ戦でのこと。シクサーズの20点リードで迎えた第3Q中盤、どちらが先に仕掛けたのかは分からないが、ジョエル・エンビードとカール・アンソニー・タウンズが突然取っ組み合いを始めるハプニングが発生する。
エンビードは対戦相手をオンオフコートで容赦なく挑発することで有名だが、タウンズをここまでキレさせたのは初めてだ。
すぐに両チームの選手たちやスタッフが喧嘩を止めに飛び込んだため、幸いにも大乱闘には発展しなかったが、騒動のきっかけとなったエンビードとタウンズは一発退場。今のNBAは試合中の暴力行為に対してとても厳しいので、2人には後日に罰金や出場停止といった追加処分が科されるかもしれない。
なお上の動画では、一瞬だけベン・シモンズがタウンズをチョークホールドしているようにも見えるが、その場では何のペナルティもなかった。
なおシーズン無敗チーム同士の対決だったこの日の試合は、117-95で76ersが圧勝している。
試合後もSNSで
試合が終わってからもエンビードとタウンズのバトルは治まらず、次はSNS上で火花を散らしていた。
まずはエンビードがお決まりの煽りツイート。
「チーム一丸での大勝利!!俺はライオンに囲まれて育ったけど、今夜は猫に噛みつかれたよ(笑)…。奴のママに中指を立てられてしまった。奴の頭の中は俺の土地でいっぱいってことだな」
– ジョエル・エンビード
するとタウンズはインスタグラムにエンビードの泣き顔の写真(昨季イーストセミファイナル第7戦後)などを投稿しつつ、「ライオンに囲まれて育った」というエンビードの主張にツッコミを入れる。
https://twitter.com/KarlTowns/status/1189780305349160960
「ライオンに囲まれて育ったとか ハッタリ野郎」
– カール・アンソニー・タウンズ
しかも位置情報を「All Bark & No Bite」(吠えるだけで牙なし)と記載する芸の細かさ。ちなみ青い帽子の絵文字は「cappin’」というスラングを表す絵文字で、「ハッタリ野郎」といった意味になる。
このタウンズのインスタ投稿に対し、エンビードは以下のコメントを書き込んでいた様子:
「20点差で大敗した後に大口を叩くとか。こんな姿は見たくないよな(笑)その写真は俺がプレイオフの準決勝で負けて悔し涙を流している時の一枚だね。どうぞ好きに使ってくれ。あれ、ちょっと待ってよ。お前はそこまで進んだことがないんだったな?ならお前に俺の気持ちが分かるはずないよ。ハッタリ小僧が3試合勝っただけで調子に乗ってしまったんだな。お前はこれまでの人生でずっと臆病者だった。だから“あの人”(ジミー・バトラーのこと)に雌犬のように扱われたんだよ」
– ジョエル・エンビード
エンビードがジミー・バトラーを「あの人(You know who)」と呼んで、まるでヴォルデモート卿のような扱いをしているのが笑える(関連記事)。
続いてエンビードは、上のコメントがタウンズによって削除されたと主張。そのスクショと共に、再びTwitterから手厳しいメッセージをタウンズに向けて放った。
「タフガイの振りしても無駄だぜ…。お前は自分が何者か知ってるだろ。お前は昔からずっとそうだったんだから。>>>臆病者だ(後ろの人にも聞こえるように大きな声で言ってみ)。そしてお願いだから大口を叩く前にプレイオフに出てくれ。俺がお前よりも格上だというのは周知の事実だからな」
– ジョエル・エンビード
そしてエンビードが最後に「トラッシュトークはこれで終わり」と勝利宣言のツイートをして、ひとまず休戦となった。
https://twitter.com/JoelEmbiid/status/1189796352391352321
エンビードとタウンズは、ただプロレスごっこでじゃれ合っているだけなのかもしれないが、もし2人とも本気だったとしたら面白い。億万長者で身長210cm超えの大男2人が仕事場で取っ組み合いの喧嘩をし、さらに帰宅してからSNSで必死にマウントの取り合いをしていると考えると、どこか可愛らしさすら覚える。
いずれにせよ、次の直接対決が楽しみだ。
ボックススコア:「NBA」