今季のジョシュ・スミスはフルシーズン+1の83試合に出場
ヒューストン・ロケッツのフォワード、ジョシュ・スミスは2014-15シーズンに合計83試合に出場した。NBAの1シーズンは82試合なのに、どうしてこんなことが起こったのか?それは、移籍前のチームと移籍後のチームでスケジュールが異なったため。昨年12月末まで在籍していたデトロイト・ピストンズで28試合、そして移籍後のロケッツで55試合をこなしたからだ。
とても珍しいことだが、まったく前例がないわけじゃない。過去10年では今季のスミスを含め3選手が83試合以上に出場しており、最近では昨季にラモーン・セッションズが記録した。
▼ジョシュ・スミス、ロケッツデビュー戦
さらにNBAの歴史では合計41プレーヤーが82試合オーバーを達成。史上最多出場数は、1968-69シーズンにウォルト・ベラミーが記録した88試合となる。
その年のベラミーは、ニューヨーク・ニックスで35試合プレーした後、ピストンズへとトレードされ、そこで53試合に出場。当時のリーグは移動手段などの関係で、今よりもチームのスケジュールが片寄っていたため、今後ベラミーの記録が更新されることは恐らくない。
近年のNBAでは、昔に比べて82試合すべてに出場を果たす選手の数が減ってきた。1990年代にはシーズンフル出場者の平均人数が45人前後だったが、過去5シーズンでは平均31人ほどとなっている。
▼シーズン別フル出場者数(1985~2015年)
可能であれば主力を休ませるグレッグ・ポポビッチHCのスタイルが、リーグに広まりつつあるからだろうか?
Image by Keith Allison/Flickr
ソース:「Basketball Reference」