新人時代のルーク・ウォルトン、「二日酔いで練習に行ったらコービーに叩きのめされた」
ゴールデンステイト・ウォリアーズでの指導力が高く評価され、36歳という若さで今年から古巣ロサンゼルス・レイカーズのヘッドコーチに就任したルーク・ウォルトン。そんなウォルトンも、2003年に23歳でプロデビューした頃は、当時のチームリーダーだったコービー・ブライアントとシャキール・オニールからの厳しい指導に、大変な思いをしたそうだ。
ルーキー時代のウォルトンは一度、前日の酒が抜けきっていない状態でチーム練習に参加したことがあるらしく、その時のエピソードを「Open Run」のポッドキャストで明かした。
「前日の夜に飲み過ぎたんだと思う。それで練習に行ったんだが、僕からアルコールの匂いがしていたんだろうな。するとコービーがチーム全員にこう告げたんだ。『今日はディフェンスで誰もルークをヘルプするな。それから今日の練習では、こいつがずっと俺をガードすること』とね」
「最初は『面白いな』と思って笑ってたんだけどね。だけどコービーは違った。コービーの目は、『弱さが見て取れる。今日はお前を破壊してやる』と言っていた。良い勉強になったよ。その日は練習で70点くらい取られたと思う。僕はヘルプをくれと泣きついたけど、チームメイトは誰も助けてくれなかった。彼のキラー・インスティンクトとワーク・エシックは、いつまでも僕の心に残り続けるだろう」
二日酔いの状態で、全盛期のコービーをヘルプなしで一日中ガードするのは、さぞかしきつかったに違いない。同時に、最高に貴重な経験でもある。
▼ルーク→コービー
またウォルトンは、シャキール・オニールに関するエピソードも告白。練習中にシャックのガードをさせられたことがあるらしく、止められないのでファウルを繰り返していると、「このままファウルを続けたら、ぶん殴るからな」と言われたそうだ。
「それでファウルするのを止めた。子供のような気分にさせられたよ。子供が大人のリーグでプレーしているような感じだ」
こういった厳しい試練に耐えながら、ルークもタフになっていったのだろう。
Image by Keith Allison
ソース:「Open Run」