レイカーズがディアンジェロ・ラッセルをトレード放出
ついにロサンゼルス・レイカーズが動いた。
『The Vertical』のAdrian Wojnarowski記者によると、レイカーズとブルックリン・ネッツが現地20日、2015年ドラフト2位指名のディアンジェロ・ラッセルを含むトレードに合意。レイカーズはラッセルとティモフェイ・モズゴフを放出する代わりに、ネッツからブルック・ロペスと2017年ドラフトの全体27位指名権を獲得する。
レイカーズにとって今回のトレードは、サラリーダンプが主な目的だ。キャップを圧迫していたモズゴフの契約(残り3年/5400万ドル)を処理することで、チームへの移籍を希望しているポール・ジョージのためのスペースを確保し、さらに同じく2018年にFAとなる可能性が高いレブロン・ジェイムスを勧誘するための準備を進めているものと見られる。
キャップスペースを空けるために、ラッセルのような将来有望なタレントを手放すのは勿体なさすぎる気もするが、そこまでしなければモズゴフの契約を受け入れてくれるチームがいなかったのだろう。あるいは、マジック・ジョンソン球団社長を含むレイカーズのフロントが、ラッセルの将来性をそれほど高く評価していなかったのかもしれない。
ラッセルは昨季63試合の出場で15.6得点、4.8アシストを平均した。
レイカーズがドラフト1巡目指名権と共に獲得したブルック・ロペスは、2008年にNBAデビューしてから今回がキャリア初の移籍。ネッツでの9シーズンで18.6得点、7.1得点を平均し、通算得点で球団最多記録を保持している。
ロペスはオフェンス力が高く、さらに昨季からはロングレンジも打てるようになった(デビューから8シーズンの合計でスリー31本中3本の成功だったが、昨季は7フッターのセンターとして異例となる385本中134本を決めている)。ジュリアス・ランドルとの相性は良さそうで、ストレッチ・ビッグとしてルーク・ウォルトンHCのオフェンスにも上手くフィットしそうだ。怪我の心配があるものの、即戦力には間違いない。ただロペスは2017-18シーズンが契約最終年なので、来季以降もレイカーズに残るかどうかは分からない。
一方で悪循環にはまり込んでいたネッツは、これでようやく再建の中心になれるようなピースを手に入れることができた。長年球団を引っ張ったロペスを失い、さらにモズゴフのバッドサラリーを背負い込むことになったものの、ドラフト上位指名権を持たず、FAでもスルーされがちなチームが立て直しを図るには、有り余ったキャップスペースを使って他チームの不良債権処理係となり、その見返りに若いタレントを獲得するのが最も有効な手段だろう。
Image by Keith Allison
参考記事:「The Vertical」